• 2017年 11月 25日

ヤヤ=トゥーレ不在だけではないマンC敗北の要因。CLベスト16マッチレビュー

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ヤヤ=トゥーレ不在だけではないマンC敗北の要因。CLベスト16マッチレビュー

本日の「ドルトムントの変則的メンバー起用は成功だったのか?CLベスト16 マッチレビュー」に続いてUEFAチャンピオンズリーグのベスト16マッチの1stレグ、2/25に行われた試合のマッチレビューとして、マンチェスターシティ対バルセロナを取り上げます。

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マンチェスターシティ対バルセロナ

マンチェスターシティ対バルセロナの試合は、シティ・オブ・マンチェスター・スタジアムにて行われ、バルセロナが2-1で勝利を手にしました。

試合の印象としては、バルセロナの強さが強く感じられた試合でした。バルセロナはアウェイスタジアムでの試合だったにもかかわらず、前半からボールを支配し、マンチェスターシティのゴールに襲い掛かります。特にこの日はスアレスとメッシが好調で、中盤でメッシが違いを生みだし、スアレスにボールを届けるというシーンが多く見られました。結果スアレスの2得点でバルセロナは快勝しています。

戦術的にはいつものバルセロナという印象ですが、今シーズン新監督のエンリケが取り組んでいる、より幅のある攻撃と相手ゴールに早く迫るポジティブトランジションが機能しており、マンチェスターユナイテッドの守備陣は後手に回ってしまいました。

マンチェスターシティは、ヤヤ=トゥーレの欠場が響いて、中盤でバルセロナの守備陣をかわすことができず、ほぼすべての攻撃が単発になってしまうという苦しい展開でした。守備に回ってしまえば、バルセロナのポゼッションを止めることができず、結果アグエロが取った1得点と、試合終盤のPKストップで2-1の敗戦をなんとか拾ったという印象です。試合内容だけであれば3-1、4-1もあり得た試合だったのですが、なんとか2-1でセカンドレグに望みをつないでいます。

この試合はひょっとするとマンチェスターシティの今後を左右する試合となったかもしれません。

ヤヤ=トゥーレ不在の大きさ

この試合はマンチェスターシティの限界を感じさせたという意味で、非常に衝撃的な試合だったと言えます。マンチェスターシティはポゼッション型のチームに分類されますが、ポゼッションの極みであるバルセロナの前に、ほとんど何もできずに敗れ去りました。

ヤヤ=トゥーレという攻守両面で活躍できる主力選手を欠いていたのは事実ですが、ヤヤ=トゥーレはイブラヒモビッチのような戦術そのものを変えてしまうような選手ではありません。まして、気分屋でムラのある選手をチームの浮沈を左右する位置づけに置くことも、正しいことではないでしょう。

マンチェスターシティはプレミアリーグの中では、ポゼッション型のチームとして機能しています。しかし本当にポゼッションの強いチームと対戦したときに、機能しなくなるという問題を抱えていることが明らかになりました。これは予選リーグでのバイエルンとの試合でも、散見された問題点です。

勿論弱いチームになり下がるわけではありませんが、一度受けに回ってしまうと、攻撃が思うように機能せずアグエロの個人技やセットプレーによる得点に頼らざるを得なくなるのです。カウンターを機能させるためには、前方への推進力のある選手が少ないと言えるかもしれません。そういう意味でもヤヤ=トゥーレは貴重な選手と言えます。

現行の戦術ではチャンピオンズリーグでの躍進は難しいか

これはマンチェスターシティの限界点ともいえる問題です。プレミアリーグはフィジカルなリーグで、審判の判定基準もほかのリーグとは異なります。そういった環境の中では、ディフェンスラインとボランチには強靭なフィジカルが求められます。アーセナルが長い間プレミアリーグで優勝できないのは、間違いなくフィジカルが不足しているからです。そういった環境の中でポゼッションとフィジカルを両立されるためにペジェグリーニが編み出したのが、現在のシティの戦略です。

ワンサイドに選手を集めてのポゼッションがシティの特徴ですが、本来のポゼッションであればディフェンスラインを極端に押し上げて選手の密度を高めるところを、ワンサイドに集中させて選手の密度を高めるというコペルニクス的発想です。

ポゼッションのチームが殆ど存在しないプレミアリーグではこの戦略が通用しましたが、同格あるいはシティを上回るポゼッションのチームと対戦した場合、この戦術は機能しないことが分かりました。密集を得手とする選手が、相手チームの方が多いということになるからです。マンチェスターシティシティの課題は、こういったシチュエーションに置いて、カウンターと言う選択肢や、ピッチを広く使って個で勝負をするという選択肢を持てていないことです。

これは現在のチームにおける構造的な問題といえる内容です。ひょっとするとこの結果から、マンチェスターシティは今シーズン終了時点でのペジェグリーニの解任を決めるかもしれません。よりオーソドックスな戦い方の方が、チャンピオンズリーグの頂点には近い可能性があるからです。

セカンドレグでマンチェスターシティがどのような戦いを見せるのか、自分たちの力を発揮することができるのか注目です。とはいえ、部隊はカンプノウです。単純な可能性の問題でいえば、バルセロナのポゼッションに翻弄されてしまうのではないでしょうか。

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トップ画像版権: / 123RF 写真素材

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One Comment

  1. アーセナルがホームで惨敗!モナコの戦術とは CLベスト16 マッチレビュー | FCクロコダイル
    2015年3月1日 at 9:01 AM 返信

    […] ヤヤ=トゥーレ不在だけではないマンC敗北の要因。CLベスト16マッチレビュー […]