昨年、イングランド・プレミアリーグは放映権料に関する新たな契約を結んだことを発表しました。総額なんと3年8,314億円。各チームへの分配金は最下位のチームでも90億円はあります。日本は放映権料が約44億円、J1チームへの分配金が約2億円ですJリーグもプレミアリーグも設立年はあまり変わりませんが、大きな差がついてしまいました。
誰がそんなに払うのか?
すごい金額での契約ですが、実際イングランド国内の金額は半分ちょっとです。それ以外は海外放映権料になります。
さらにその内訳は、サハラ以南アフリカや中東が10%、北米が8%、南米が4%、英国を除くヨーロッパが24%、そしてアジア太平洋地域が44%もあります。
特に前回から急激に金額をアップさせ、323億円も支払っているタイ、次に304億円のシンガポール、香港は224億円、マレーシアは222億円と、続きます。フットボール、マネー、アジア、というと中東のオイルマネーを想像しがちですが、実際は東南アジアなんですね。
Jリーグの対抗策は?
プレミアリーグにはかないませんが、日本のJリーグでも対策を立てています。例えば御存知の通り、収益を増やすために今シーズンより前・後期の2ステージ制を再導入します。これにより10億円の増収を見込んでいるようです。
また、国内だけではなく、つい先日はイランのリーグとパートナー契約を結びました。Jリーグを世界に、特にアジアを中心に広めていこうという意識が伺えます。イランはタイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシアに続いて7件目。これまでの外国籍の選手3名と、AFC加盟国の国籍を持つ外国人選手(いわゆるアジア枠)に加え、新たにJリーグと提携しているリーグの外国人選手を1名加入させることができるようになりました。
この制度を利用し、昨年はヴァンフォーレ甲府がインドネシアのベッカムと言われるイルファン・ハリース・バフディム選手を獲得しています。(その後コンサドーレ札幌に移籍)
海外の選手が日本で活躍するメリット
海外の、特にJリーグと提携している国の選手がJリーグで活躍すると、大きなメリットがあります。それはその選手の出身の国から選手の動向だけでなく、Jリーグそのものも注目されるようになる、ということです。
スポーツは異なりますが、アメリカのプロバスケットボール、NBAでは中国人の姚明(ヨウメイ)という選手が活躍したことで、中国人のNBAファンが爆発的に増えました。今ではNBAから中国に移籍してプレーする選手もいるほどです。日本でも過去には中村俊輔選手が活躍したことで、スコットランド・プレミアリーグを、また直近では田中順也選手が活躍することで、ポルトガル・スーペルリーガを見るようなった方は多いと思います。このようにJリーグでアジアの選手が活躍すれば、Jリーグにも注目が集まりますし、それが新たなファンの獲得、さらにはスポンサー開拓につながるわけです。
セレッソ大阪のフォルラン獲得もその一環であり、Jリーグが一部費用を負担していました。セレッソが降格してしまったのは大誤算ですが…
これからの海外戦略
今後Jリーグを発展させていくには、国内だけでは限界があります。例えば現在のイングランド・プレミアリーグに投資されているアジアマネーの1割を獲得するだけでも、今のJリーグの規模の何倍もの規模になることができます。すでに高い価値を持っているプレミアリーグに並ぶことはなかなか難しいことですし、大規模な打ち手というのも財政的に厳しいですよね。となると今ある外国人枠を使うなど、各チームのアジア戦略が重要になってきます。
外国人というとブラジル人選手や、韓国人選手など実績や実力が折り紙つきの選手が目立ちますが、今後のJリーグ全体の発展を考えた補強を継続していく必要があります。
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Jody
Ogólnie wolę S bo szybsze ruchy są. Mam swoją koncepcję dotyczącą sytuacji i faktycznie ostatnio starałem się złapać szczyt. Dotyczy to tylko WIG20 bo na pozostałych inntsumertach traktuje że jesteśmy w trendzie spadkowym i L mnie w ogóle nie interesuje.
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