• 2017年 8月 20日

ユベントスが背負うイタリアの誇り

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チャンピオンズリーググループステージを終了して、ベスト16に勝ち残ったチームの中で、イタリアのチームは一つだけです。ユベントスはユベンティーノ(ユベントスファン)の期待だけでなく、イタリア全体の期待を背負って戦うことになります。ミラニスタ(ミランファン)やインテリスタ(インテルファン)は否定するでしょうが、それが現実です。ユベントスの現在のサッカーとイタリア王者が抱える問題を通して、ドルトムント戦を予想します。

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 ユベントスのサッカー

ユベントスの現在のサッカーは、非常にオーソドックスな4-3-1-2です。昨シーズン監督だったコンテは両WBがFWの位置まで上がる3-5-2という、世界にも類を見ないシステムを取っていたのですが、後任のアレグッリは非常にバランスの取れた監督ですので、11月時点で4-3-1-2に切り替えています。

攻撃時はレジスタのピルロが、CBが明けたスペースに下がってゲームメイクを行います。その分中盤の選手が不足しますが両SBがディフェンスラインより前に上がり、FWのテベスが下がってくることで、一時的に3-6-1の状態になり中盤に数的優位を作ります。そうやってリスクを少なく前線にボールを運んで、あとは前線の選手のコンビネーションでシュートに持ち込むというやり方です。攻撃時のポイントとしては、センターFWのジョレンテが基準点型の選手であるにもかかわらず、サイドスペースに流れるという特徴を持っているので、その空いたスペースを運動量の豊富な中盤の選手が使うという形を得意としています。ビダル、ポグバ、マルキージオの3名はいずれもシュート力には定評がありますので、中盤の選手の飛び出しには注目です。

守備時はサイドにスペースが出来てしまう布陣なのですが、中盤にビダル、ポグバ、マルキージオと運動力と守備力を兼ね備えた選手がいるため、穴にはなりません。ピルロの守備面の弱点も、これによって解消されています。

ユベントスのストロングポイントは何といっても中盤です。ピルロ、ビダル、ポグバ、マルキージオで構成される中盤は、チャンピオンズリーグでも屈指の布陣と言えるでしょう。逆に弱点と言えるのがディフェンスラインです。ワールドクラスとは言えない選手と、盛りを過ぎたベテランで構成されており、守備が強いと言える水準には達していません。

 イタリアの抱える問題とユベントスの使命

ユベントスはイタリアで頭一つ抜けたチームです。対抗馬と呼ばれるチームはローマとナポリしかおらず、その2チームにしても位置づけとしては挑戦者です。そういった中で、ユベントスがチャンピオンズリーグでどこまでいけるのかは、セリエA全体のレベルを左右する問題になります。それは単純にセリエAのチームがどこまで勝ち上がったかという問題ではなく、それがイタリアサッカーの目標地点になるということです。

例えばバイエルンはドイツで1強と呼べる存在です。それによってドイツの他のチームは、バイエルンと同じレベルにならなければ、リーグ優勝のチャンスはないという状態になっています。結果としてそのレベルに到達するために、ドルトムントのようなチームが出てくるわけです。現在のドイツサッカー全体のレベルアップに、バイエルンのコンスタントなチャンピオンズリーグでの活躍が、貢献していることは間違いないでしょう。

ユベントスはこれからイタリアのバイエルンになり、ユベントスに挑戦するために他のチームが力をつけるという状態を作る必要があります。そのためには本来であればユベントスがチャンピオンズリーグの優勝候補と言われるような状態が望ましいはずです。勿論、今のところそのレベルにあるとは言えませんが、その状態を作り出すためにも今シーズンどこまで勝ち残れるかということが、非常に重要なのです。

 VSドルトムント予想

ドルトムント戦の予想は、非常に困難です。マンチェスターシティVSバルセロナと並んで、ベスト16の戦いの中では最も結果が見えないと言えるのではないでしょうか。とはいえ、ユベントスの勝利を予想するのが妥当と言えるように思います。理由としては3つあります。

1つはGKの差です。ドルトムントのヴァイデンフェラーも良いGKですが、経験実力ともにブッフォンの方が上なのは間違いないでしょう。実力が均衡しているチーム同士の戦いでは、決定的なセーブの数がそのまま得点差になる可能性も十分にあります。

もう1つはピルロの存在です。ドルトムントはハイプレスを得意としていますが、ピルロはハイプレスへの対応が絶妙で、簡単なボールタッチでプレッシャーをかわして、前線にピンポイントにパスを入れることができます。ある意味でドルトムントの天敵と言えるような選手です。

最後がカウンターを可能とするイタリアチームのメンタリティです。カテナチオという言葉は死語になりつつありますが、守備に対するイタリア人のメンタリティはやはり他の国とは差があります。ドルトムントはボールを持たされることを苦手としているため、ポゼッションを放棄されると極端に勝率が落ちます。チャンピオンズリーグはお互いのチームのプライドがぶつかり合う戦いでもあるので、正面切って勝負を挑んでくるチームが多いという環境もあり、ドルトムントも結果を出せています。しかしユベントスがポゼッションを完全に放棄して戦えばどうなるでしょうか。ユベントスの選手もアレグッリも、勝つためであればそういう戦い方ができます。

以上の3点をふまえれば、接戦だとは思いますが、ユベントスに一日の長があるように思います。

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4 Comments

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