• 2017年 7月 21日

韓国のサポーター事情

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政治的な問題もあり、日韓関係はすっかり冷え切ってしまいました。2015年1月にはアジア王者を決めるアジアカップが開催されます。アジアを制するためには避けて通れない敵が韓国です。日本とは異なるサポーター文化を持つ韓国のサポーター事情を見ていきましょう。

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 赤い集団「レッドデビル」とは

「テーハミング」の大合唱が印象的な赤い服を着た韓国代表サポーター集団「レッドデビル」。表面的な活動は報道されますが、どのようなメンバーでどのような考えを持っているのかは定かではありません。「レッドデビル」のメンバーはKリーグの各クラブでもアクティブなサポーター活動(ウルトラスに所属)をしているメンバーが主流です。

しかし、レッドデビルの活動に参加しているのはKリーグクラブのウルトラスの中でもごく一部であり、大半のクラブのウルトラスは活動に参画していないのが現状です。Kリーグのウルトラス同士が敵対している現状があり、ウルトラスが代表よりもクラブのサポートを重視しているという背景があります。

また、最近では仁川や水原のウルトラスはレッドデビルの活動には参加しておらず、逆に大田のウルトラスがレッドデビルでは精力的に動いています。

日本では各クラブのウルトラスに所属しているメンバーが日本代表のサポーター活動でも主流である事を考えると、代表チームのサポートやスタンスにも違いが見られます。

 ウルトラス同士が連帯した活動も

昨年、かつてアジアチャンピオンにも輝いた歴史を持つ城南一和が消滅危機に瀕しているというニュースが韓国国内で広がりました。昨年の9月にこのニュースがリリースされた後、城南(ソンナム)市のホールで城南一和の存続問題に関する集会が行われました。普段は敵対しているウルトラスも敵味方関係なく、ライバルの垣根を越えてたくさんのKリーグサポーターがホールに集結し、城南一和の存続を訴えました。そもそもこの問題の発端は韓国を代表する大手企業である一和(イルファ)社が城南市に対して、『城南一和FCの財政支援を中止したい』との通告した事にありました。

そして時を同じくして、安山市がKリーグクラブの誘致に動いており、瞬く間に『城南一和FCが安山に移転か?』という噂が流れました。安山市は韓国代表戦も開催される『安山ワースタジアム』を保有しており、このスタジアムを本拠として活動してくれるクラブを探していました。

この集会にはほとんどのKリーグサポーターが集結し、抗議のバナーを掲出し、行進しクラブの存続を訴えました。もちろんその中には暴徒化する者も暴力もありません。

その後、城南市が市民クラブとして城南FCを支援してくれる事になりました。サポーターの勝利といっても過言ではありません。

 韓国では親会社の都合でサポーターの想いが引き裂かれる

韓国ではサッカーに限らず、プロ野球なども親会社の都合でいつの間にかチーム名が変わってしまい、ホームタウンもクラブカラーも変わってしまう事例が少なくありません。

・FCソウル(かつては安養FCとして活動、現在はGS社の支援を受け、ソウルを本拠地にして活動しています)

・済州ユナイテッド(かつては富川FCとして活動、現在はSK社の支援を受けています)

両クラブとも親会社の都合(それだけではないが)でサポーターの想いが引き裂かれた歴史を持ちます。

その後、安養FCのサポーターは新たにFC安養を設立、富川FCのサポーターは新たに富川FCを設立し、2013シーズンからはKリーグ2部で戦っています。

こういった事例がありますので、一部のKリーグサポーターはFCソウル、そして済州ユナイテッドを『GSKメルダ』(GSKクソ野郎)と呼んでいます。

GSKとは、GS社とSK社を合わせた造語で、メルダはイタリア語でクソという意味に当たります。

Kリーグのサポーターは親会社の都合で『愛するクラブがなくなる』体験を何度も経験しています。普段はライバルのクラブも、こういった有事の際には連帯して行動をし、抗議の声をあげます。

韓国のサッカーというとどうしても代表チームにスポットライトが当たりますが、元を辿れば代表チームのメンバーの大半はKリーグのクラブに所属しています。日本がアジア王者として復権するためには、避けては通れない強敵である事は間違いありません。また、韓国国内で起こっている事が日本で起きないとは限りません。2シーズン制や秋春制などJリーグも解決するべき課題が山積しています。

Kリーグを知る事は、我々のJリーグ、そして日本のサッカーを前進させるためには有意義なのではないでしょうか。

版権: / 123RF 写真素材

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