• 2017年 4月 30日

ワールドサッカーキング2014.9レビュー

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ワールドサッカーキング(以下WSK)2014.9レビューです。

今回のWSKはユベントス特集です。受け継がれる勝者の精神として、ユベントスの歴史や在籍する選手のインタビューなどが豊富に掲載されています。最近少し影の薄いセリエAで唯一期待できそうなのはユベントスの活躍です。セリエAの中ではずば抜けた戦力を保持しているうえに、歴史的にも強豪と言える勝ち方を知っているチームです。そんなユベントスの魅力の詰まった一冊ですので、ユベンティーノ(ユベントスファン)ではなくてもイタリアサッカー入門の一冊として読んでみるのも良いのではないでしょうか。

「白」と「黒」の系譜

ユベントスに財政下スター選手を一覧で紹介するこのコーナー。往年のセリエAファンであれば思わず食いついてしまうような内容になっています。

やはりその中でも異彩を放っているのはアレッサンドロ=デル=ピエロの705試合出場・290得点でしょう。特に引退も近くなった2007-08シーズンに獲得した得点王のタイトルは、個人のプレイヤーとしてはトッティやバッジョの陰に隠れてきたデルピエロの能力を証明するものであったように感じます。

また綺羅星のごとき過去のスター選手の一覧をみながら、現在のチームに目を落として感じるのは、セリエA全体の凋落とでも言うべき状態です。セリエAが巻き返していくためにはユベントスが先頭となってひっぱって行くしかないはずです。その意味でも是非ユベントスにはヨーロッパの舞台で大暴れをしてほしいものです。

指揮官交代でユーヴェはどう変わる

アントニオ=コンテの電撃辞任で新たに監督に就任したのは、マッシミリアーノ=アレグッリです。元ミランの監督がユベントスの監督に就任するのは異例の事で、さらには中心選手のアンドレア=ピルロは、アレグッリ時代にミランから放出された選手という、様々な因縁が絡み合った就任となりました。

その中でチームがどのように変わっていくのかを分析した記事がこの記事です。ピッチ上の戦術だけでなく、アレグッリとユベントスが置かれた状態が分かりやすく説明してあるので、来年のユベントスを評価するための基準に出来るような記事になっています。

またこの記事だけではなく全体で言えることですが、アレグッリの評価は非常に高く、複雑な因縁が絡み合っている点で心配はあるものの、概ね良い結果を出すと思われていることも分かります。

選手だけでなく、監督を見る事でも、来年のユベントスは楽しめそうです。

あるユベンティーの手紙

1ページだけの記事なのですが、非常に胸を打つ内容でした。

辞任したアントニオ=コンテ監督に対するユベンティーノの気持ちをつづったコラムのような記事です。ユベントスをコンテがどのように変えたのか、コンテがユベントスに対してどのような思いを持っていたのか、そういう気持ちの部分が伝わるような内容です。

コンテが選手、ファン、フロントとどんな風に接してきたのか、今まで記事にはなっていなかった部分も少しだけですが紹介されています。

そして最後はいつかコンテがユベントスに戻ってくることを期待する、ユベンティーノの言葉で終わっています。急に自らの意志で辞任をした監督でありながら、これほど愛されている監督というのはいないのではないのでしょうか。今更ながらアントニオコンテの偉大さを感じるような内容でした。

(アイキャッチ:WORLD SOCCER KING (ワールドサッカーキング) 2014年 09月号/朝日新聞出版

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