• 2017年 5月 28日

プレミアリーグ強豪監督の苦悩

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今シーズンのプレミアリーグは序盤戦からチェルシーが首位を走っています。その他の強豪チームが苦戦するなか、快走しているといっても良いでしょう。期待外れとなってしまったのは、マンチェスターシティ、アーセナル、リバプールです。それぞれにマヌエル=ペジェグリーニ、アーセン=ヴェンゲル、ブレンダン=ロジャースと新旧を問わず評価の高い監督がチームを率いています。もし今シーズンがこのまま終わると、監督たちはそれぞれに微妙な立場に立たされそうな状態です。監督の去就と、チームの状態を検証します。

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 マンチェスターシティ

マンチェスターシティは現在、プレミアリーグではチェルシーと勝ち点差3で2位につけています。チャンピオンズリーグでも死のグループを突破し、決勝リーグへと進んでいます。一見するときわめて順調なように見えますし、事実シーズンの終わり方次第では、ペジェグリーニはさらに評価を高めてシティでの地位を盤石なものにする可能性もあります。

しかし一方で、開幕からチームに微妙な停滞感が漂っていたのも事実です。ヤヤ=トゥーレはコンディションとモチベーションが上がらず、シルバを欠いた攻撃陣は相手を崩せない展開が多くなりました。アグエロとランパードの得点で勝点だけは積み上げたものの、チームとして盤石とはいえない状態です。

シティほどの戦力を持っているチームを複数年率いている場合、何らかのタイトルかチャンピオンズリーグ4強に入るということは、最低条件とも言えます。このままの結果に終われば、ペジェグリーニは戦術的には優れていても、選手のモチベーションをうまくコントロールできないとみなされてもおかしくないでしょう。

ペジェグリーニが名将としての地位を確立するためには、ここが踏ん張りどころと言えるのではないでしょうか。そしてそれは、シティが黄金時代を迎えることが出来るのかどうかとも、密接につながっているように思います。

アーセナル

アーセナルに漂う停滞感は、ここ数年で最も高まっていると言えます。昨シーズンにメスト=エジルを補強したチームは未来へのステップアップを感じさせるチームになりました。しかし、今期のスタートは怪我や選手の不調もあって、安定感を欠いたパフォーマンスに終始しています。

皮肉なのは長い間、移籍市場に資金を投じていない中で、高いパフォーマンスを維持する事で名将としての評価を高めていたヴェンゲル監督が、補強をしたが勝てないことによって評価を下げているという現状です。今期はアレクシス=サンチェス、ウェルベックを補強し、ファンの期待は高まりました。しかしチームの成績は一行に上がらず、順位も中位に低迷しています。

ヴェンゲルのチームマネジメントにおける問題点は明らかで、ディフェンスと守備的ミッドフィルダーに資金を投じてこなかったことが原因です。ヴィエラが退団してからは、守備と攻撃の両方でチームに貢献できている選手がいません。

とはいえ、これをヴェンゲルの責任と断じることが出来るかというと難しいのも事実です。何しろ世界的にヴィエラのような選手は不足しており、価格は高騰しているからです。ポグバやビダルを獲得できれば良いのですが、そう簡単な事ではありません。再三レアルマドリードのケディラが補強候補としてあげられるのも、その点は大いに関係があるでしょう。

ヴェンゲルの解任の可能性はあまり高くありません。まだシーズンも長いですし、結局はチャンピオンズリーグ出場権を確保しそうだからです。しかし、いつになく向かい風が強くなっていることは確かです。もしヴェンゲルが解任になるとすれば、次の監督はいったい誰になるのか、そんなことを考えながらチームを見るのも楽しいかもしれません。

リバプール

リバプールは前述の2チームに比べてより深刻な状態です。このままいけば、まず間違いなくロジャース監督は解任されることになります。チームの抱えている問題は、バルセロナに移籍したスアレスの穴が埋まらなかったという問題です。

そういってしまうとシンプルですが、もう少し詳しく言えば移籍でスアレス、怪我でスターリッジを欠いたチームを、正しく修正できなかったというのが現状ということになります。昨シーズンもスアレスが長期離脱をした時期はあったのですが、スターリッジが活躍し、むしろチームは成長したと言えます。しかし今季はバロテッリ、ランバートの二人をチームにフィットさせることができず、EL争いに沈み込んでいます。

ロジャースが証明しなければいけないのは、強豪クラブの監督として必須な移籍していた選手をチームにフィットさせる力です。移籍してきたランバート、バロテッリ、マルコビッチ、ロブレンはいずれも本領を発揮しているとは言えません。

昨シーズン、若いチームに戦術を浸透させる力を証明したロジャースですが、新しい戦力をチームにフィットさせるという能力と臨機応変な選手を生かす采配が求められた婚期、苦戦している印象がぬぐえません。まだ若い監督ですので、これからの活躍には大いに期待したいところですが、一つ目の壁にぶつかっていると言えるかもしれません。

版権: / 123RF 写真素材

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2 Comments

  1. あのチームは今。リーズ・ユナイテッド編(いつき) | FCクロコダイル
    2015年2月3日 at 11:22 AM 返信

    […] プレミアリーグ強豪監督の苦悩 […]

  2. クロップの次は・・・「監督大移動」の予感 | FCクロコダイル
    2015年5月18日 at 10:02 AM 返信

    […] プレミアリーグ強豪監督の苦悩 […]