• 2019年 10月 15日

ACミラン凋落の名門

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かつてはACミランといえば世界でも有数のチームというのが当たり前でした。古くはアリゴ=サッキによるゾーンプレスを実現して、世界の戦術シーンの先頭を走っていました。その後もカペッロ時代やアンチェロッティの時代など、様々な黄金期を築いてきました。しかしそのミランは今はヨーロッパではもちろん、国内リーグでも優勝候補にすらあげられていません。ACミランにいったい何があったのでしょうか。そしてACミランに復活はあるのでしょうか。現状の問題点を考えながら、ミランの将来を予測します。

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 ベルルスコーニの功罪

ベルルスコーニがミランにもたらした黄金時代については、世界中のサッカーファンが知っているでしょう。当時ほとんど実績のなかったアリゴ=サッキを監督として登用し、生み出されたゾーンプレスは文字通り世界中を席巻しました。それ以降も様々な監督と共に黄金期を築きました。また選手においても、ミランが獲得し文字通り世界一流に育てた選手は数多く存在します。

しかし現在のベルルスコーニは、ピッチ上の戦略に口を出して監督の仕事を妨げたり、補強戦略においてはやむを得ないとはいえ、極端な緊縮財政を強いています。監督は頻繁に変わり、選手補強も一貫した目的の無い場当たり的なものになっています。ベルルスコーニは今では、ACミランにとって必ずしも良いとはいえないオーナーになっています。

かつてチームにとって無能なオーナーの代表格といえば、金を投下してチームに必要のないビッグネームを買い漁る、インテルのマッシモ=モラッティが代表格でした。その事を考えると今のミランとベルルスコーニが置かれた状況というのは隔世の感があります。

現在のイタリアは経済的に苦しく、ACミランといえども潤沢な予算が取れないといわれています。しかし同じ国内のチームである、ローマやナポリの後塵を拝している理由にはならないでしょう。

 ピッチ上のミラン

そんな状態にあるミランですが2014-15シーズンのピッチでもそのパフォーマンスは下火になっています。ACミランのチーム力から見た現実的な目標はEL出場権の獲得でしょう。

昨季からの戦力の上積みは一部選手の入れ替え程度であり、実質は殆どありません。チームの成熟という面でも、監督の交代もあったためそれほど進んでいません。また、変わった監督もフィリッポ=インザーギであり、人気はともかく監督としてトップチームを率いるのは初めてです。

チーム一番の戦力の選手はメネズです。しかし、中心選手とするには能力はともかく継続性と普段の振る舞いには大きな問題があります。期待したいのは、2年前にブレイクしたエルシャーラウィでしょう。今季チームがスリートップで攻撃を形成すれば、左サイドから切り込んで決定機を演出するプレイスタイルで、再び輝きを取り戻すかもしれません。右には本田圭祐がいますがここ最近は日本代表では点を取るがクラブでは振るわないのが現状です。

早急に着手しなければいけないのは、守備戦術の確立です。セリエAそのものが非常に守備戦術の発達したリーグです。ウノゼロ(1-0)の国といわれるくらい守備の文化が浸透した国ですから、一つの失点が敗北につながります。

そして何よりもっとも困難な仕事であるのが、ファンも、監督も、選手も、オーナーもが現在のミランの状況を受け入れて、その上でチームを評価するということをしなければいけません。そうしなければ正しい目標に向かって進むことは困難になってしまいます。優勝を目標に戦ったとしても、現実的には難しく、理想と現実のギャップが大きければチームはモチベーションと一体感を維持できなくなってしまいます。

チームの環境そのものを変える仕事は、監督一人の仕事ではないでしょう。しかし、今のミランにチームを正しい方向に導けそうな人物は見当たらないです。

 ギャラクティコとピッチ上のサッカーは両立できるのか

ミランに関する良いニュースは、聞こえてこないのが現状です。詳しくは書きませんが、オーナーであるベルルスコーニ一族と、現場責任者であるガッリアーニとの確執も聞こえてきているような状態です。さらにミランには、近年ユースチームから優秀な選手をあまり排出できていないという、構造的な問題も抱えています。

ACミランが良くなるために唯一打てそうな手段は、オーナーの交代です。そもそもがベルルスコーニがオーナーになってから、チームは大幅に躍進しました。そのことを考えると、ベルルスコーニに力がなくなった今、オーナー交代ぐらいしか特効薬が無いのが現状です。

ある意味30年近くにわたって、ミランをトップチームとして維持し続けることのできたベルルスコーニ自身が、ワンマンオーナーとしては非常に優秀だったということなのかもしれません。

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2 Comments

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    2015年4月29日 at 2:28 PM 返信

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    2015年5月5日 at 11:18 AM 返信

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