• 2017年 12月 12日

チェルシーは「攻撃的なチーム」へ生まれ変われるのか?

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今シーズンの夏の移籍で最も活発に動いたチームといえばチェルシーです。ジエゴ=コスタ、セスク=ファブレガス、ディディエ=ドログバ、フェリペ=ルイスと注目の移籍が目白押しでした。

移籍した選手にも注目ですが、戦術面でも大いに注目されるのが「攻撃サッカー」への転換です。オーナーのアブラモビッチは、攻撃的なサッカーへの転換を望んでいます。9/18現在、開幕4試合で得点数15点とリーグ首位を走り、超順調と言っても過言ではない状況です。しかし、大型補強を行った今期は、「攻撃サッカー」へ転換したうえで結果を出すことが絶対条件と言えます。果たしてシーズンを通してこの流れを維持することができるのでしょうか?

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なぜ攻撃サッカーなのか

今期のチェルシーが「攻撃サッカー」への転換が求められた背景には、オーナーのアブラモビッチがそれを熱望しているから、という理由があります。チェルシーの現在の成功は、オーナーであるアブラモビッチが惜しみない資金投下を抜きにしては説明できません。そういう意味でアブラモビッチはチェルシーの絶対権力者であり、アブラモビッチが望むことに逆らう事は出来ません。とはいっても、実はアブラモビッチが考える攻撃サッカーというのがどのようなものなのかははっきりしていません。巷ではバルセロナのようなサッカーといわれていますが、その根拠も確かではありません。見るものを楽しませる世界的にも人気のあるサッカースタイルを確立したいというのが、本音なのではないでしょうか。

「攻撃サッカー」への転換はチェルシーにとって宿願であり、過去にも様々な取り組みがなされました。モウリーニョ以降の監督すべてに課せられてきた課題であると言えるでしょう。しかし今もってチェルシーは守備色が強いという印象をぬぐえていません。これにはモウリーニョが以前監督だった時期に強固な守備戦術を確立しており、誰が指揮しようとチームの構成上は守備から入るのが適切だったという点が影響しています。

しかし、選手の入れ替えが進んだ今季、「攻撃サッカー」への転換は加速するはずです。今季のチェルシーがいったいどのようなサッカースタイルで戦うのかに注目したいと思います。

モウリーニョの挑戦

攻撃サッカーの担い手としてチェルシーが選んだ監督が、モウリーニョだというのは非常に驚きです。モウリーニョがチェルシーというのはあまりにも自然で、違和感を感じないかもしれませんが、モウリーニョの監督としての成功は守備と共にあったといっても過言ではないでしょう。

モウリーニョはチェルシー・インテル・レアルマドリードでリーグ優勝(インテルではチャンピオンズリーグ優勝も含む)を遂げています。その時のチームの基本戦術は堅い守備からのカウンターです。チェルシーでホーム試合無敗記録を持っていたように、手堅い戦術で確実に勝ち点を積み上げていくのがモウリーニョスタイルです。

実際、昨季のチェルシーにおいても、戦力的に攻撃サッカーの浸透が困難であると判断した後は、堅い守備からの個人能力を生かしたカウンターで、チャンピオンズリーグの出場権を確保しています。

そんなモウリーニョですが、実は「攻撃サッカー」に対して造詣が薄いかというとそんなことはありません。指導者としての実力を養ったのはバルセロナ時代ファンハールの下でのことです。またモウリーニョの指導者としての名声を高める足掛かりとなったFCポルト時代は、ポルトガルリーグではポルトが競合であることも手伝って、攻撃的なスタイルで勝利を重ねてきました。

とはいえ、モウリーニョがトップリーグで攻撃的なチームを作るのは初めての事です。一体どのようなサッカースタイルがモウリーニョの理想的な「攻撃サッカー」なのか。チェルシーファンではなくても、気になるのではないでしょうか。

攻撃サッカーのキープレイヤー

そんな今季のチェルシーにおけるキープレイヤーは二人います。セスク=ファブレガスとジエゴ=コスタです。

セスク=ファブレガスはその活躍が絶対条件という意味で、まさにキープレイヤーです。セスクはアーセナルとバルセロナという世界的にも攻撃サッカーの象徴と言えるようなチームで、主力として活躍してきました。特にプレミアリーグでは、リーグを代表する選手と言えるほどの活躍をしていました。モウリーニョがセスクを核とした背景には、間違いなくこの才能を輝かせる環境を作れる自信があったはずです。セスク自身はトップ下でプレイすることも可能ですが、プレミアで印象深かったのはもう少し下がった位置からパスを出し、一気に攻撃のスイッチを入れるプレイスタイルです。チェルシーでもおそらく攻撃を加速させる存在として、もう一つは前線にパスを配給するオーガナイザーとして活躍するのではないでしょうか。というよりも、セスクがそうやって十二分に機能することでチェルシーの「攻撃サッカー」が実現するのではないかと思います。

一方のジエゴ=コスタは昨季の活躍こそ、まさにワールドクラスという内容でしたが、期待されたスペイン代表でも輝きを放つことが出来ず、開幕直前には新しい環境での攻撃サッカーへの適応については未知数な部分がありました。しかし、ふたを開けてみれば開幕4試合で全試合得点を決め、合計7得点。スウォンジ戦ではハットトリックも決め、まさかの大爆発という他ない活躍をしています。

この流れがシーズンを通して継続し、チェルシーは真の「攻撃的なサッカー」をものにできるのでしょうか?今季はチェルシーというチームのが新たな歴史を刻む最初の一歩となるかもしれません。

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(アイキャッチ:版権: szirtesi / 123RF 写真素材

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