• 2017年 6月 24日

ノイアーに学ぶ現代のGKに求められる3つの力

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ノイアーに学ぶ現代のGKに求められる3つの力

最近のサッカーではGKへの注目度が上がっているように思います。ワールドカップのノイアーを筆頭にしたGKの活躍や、世界的なレベルのGKを2人抱えたチームが存在していること等が影響しているように思います。GKに求められる力というのは非常に多く、代表的なものだけでも身体能力・反射神経・判断力・集中力・足技・コーチング力と多岐にわたります。今回は、ゴールキーパーの能力を代表的なシチュエーションに分けて考えたいと思います。ペナルティエリア内のディフェンス・ペナルティエリア外でのディフェンス・攻撃時の貢献です。それぞれシチュエーションの中で、代表的なゴールキーパーも紹介したいと思います。

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 ペナルティエリア内でのディフェンス

ペナルティエリア内でのディフェンスというのは、手が使えるシチュエーションでのディフェンスです。かつてのGKはこの役割が殆どでしたが、現在は他の能力も求められます。

ペナルティエリアで手を使える状況でのディフェンスの主な役割は、シュートを止めることとクロス等のゴール前の選手に対するパスに対応する事です。シュートを止めるために必要なのは、反射神経・身体能力・判断力などが求められます。GKの能力を評価するのが難しいのは、この能力のうち判断力という力が分かりにくいからです。

判断力の重要性が分かる例を考えてみます。例えばサイドからクロスボールが上がり、敵FWのヘディングシュートがゴール隅に飛び、GKが素晴らしい反応でセーブをしたとします。このGKは反射神経と身体能力が素晴らしいという事は言えますが、判断力の良いGKであれば、クロスにFWが触る前に空中でセーブを出来ていたかもしれません。ほかにはFWとGKが1対1の状況になって、FWのシュートが枠を外したとします。一見するとFWのミスのように見えますが、その時にGKがどれだけ相手FWとの距離を詰めていたかが影響します。良いGKはFWとの距離を詰め、シュートのコースを限定します。近すぎるとFWが動くことでシュートコースが出来てしまいますので、詰めすぎるのも禁物です。この判断は非常に難しく、見ていてもそのGKの判断が正しかったのかを簡単には判断できません。

ペナルティエリア内での守りが素晴らしいというのはGKとしての前提ですので、世界レベルのGKは皆素晴らしい能力を持っています。中でもペナルティエリア内での威圧感があるGKといえば、ノイアー、クルトワ、デ=ヘアなどが素晴らしいと言えるでしょう。この3人はペナルティエリアでの戦いに置いては世界最高レベルです。カシージャスも素晴らしいGKで、シュートへの反応や距離の取り方は素晴らしいですが、クロスへの飛び出しに対して若干難があります。カシージャスのチームメイトのケイラー=ナバスも同じようにシュートを打たれてしまった結果、スーパーセーブを連発するタイプのGKと言えるかもしれません。

参照:Youtube【ベストゴールキーパー スーパーセーブ】2014 ワールドカップ GKスーパーセーブ特集!/WORLD TV

ペナルティエリア外のディフェンス

近年になってGKの役割に追加されたのがペナルティエリア外のディフェンスです。これはラインディフェンスとハイプレスの浸透と関係があります。ラインディフェンスはオフサイドトラップという概念から生まれたディフェンス方法で、相手FWの動きを制限するために、ディフェンスの最後尾を高く上げることで相手FWが動けるエリアを狭くします。しかし、そうする事でディフェンダーの後方には広いスペースが発生する事になります。当然相手はそこにボールを入れてきます。そのボールを処理するのはGKの役目になったのです。

さらにハイプレスという守備方法が多く用いられるようになりました。ハイプレスをするためには前線とディフェンスラインが連動する必要があるため、さらにディフェンスラインが高く上がることになります。もっとも極端なチームはバルセロナで、場合によってはディフェンスの最後尾がセンターサークル程度になる場合もあります。これによってさらにディンフェンスラインの後ろのスペースはさらに広くなりました。

ペナルティエリア外のディフェンスに必要なのが、判断力・身体能力・足元の技術です。そもそもペナルティエリアの外に出るからには手は使えませんので、足元の技術は必須です。ボールをクリアするだけでも、正確に強くボールを蹴りださなければいけませんし、それを味方につなごうと思ったらなおさらです。

身体能力というのはダッシュ力になります。ダッシュ力が高くなければ、スペースに入ったボールにFWが先に追いついてしまうことになりかねません。

そしてここでも重要なのが判断力です。万が一飛び出したボールにFWが先に追いついてしまった場合、ゴールはがら空きになってしまい失点のリスクは高まります。そのため、飛び出し時には二つの動きが求められます。一つは極力FWよりボールに早く触れるタイミングで飛び出すこと、もう一つはFWが先にボールに触れた場合にディフェンダーとしてボールを奪い返す、ないしはシュートコースを限定する事です。ボールが裏に出たタイミングで、どういったプレイを選択するかが常に問われているのです。

ディフェンスラインの後ろへのボールの飛び出しが素晴らしい選手というのは、ノイアーが代表格でしょう。ノイアーは特に身体能力と手を使わないディフェンスの技術が素晴らしく、非常に広いエリアをカバーしています。また、ブッフォンも的確な判断力で素晴らしいと見出しを見せます。

参照:Youtube【ベストゴールキーパー スーパーセーブ】2014 ワールドカップ GKスーパーセーブ特集!/footchannel

攻撃時の貢献

さらに現代になって求められるようになった能力が、攻撃への貢献です。攻撃への貢献というと、最後尾でのボール回しを想像する人が多いと思いますが、それだけではありません。ボールをキャッチしたとき、ないしはゴールキックの時のフィードも重要な能力になります。

ボール回しに関しては、現代サッカーにおけるフィールド上のプレスがどんどん強くなってきたことと関係があります。攻撃の組み立て時ボランチにも強いプレッシャーがかかるようになった結果、最終ラインでボールを回すことが多くなりました。最終ラインが相手ディフェンダーのプレスを受けた場合、ボールを逃がすためにさらに後ろのGKにパスをするようになったのです。GKへのバックパスは手で処理する事が出来ませんので、GKは足でボールを扱わなければいけません。この時ボールを失わないために、正確に味方につなぐ能力が求められます。この能力が高いGKといえば最初にイメージされるのが元バルセロナのバルテスでしょう。

もう一つの攻撃力であるボールのフィードはさらに二つに分かれます。ボールをキャッチをしたときのボールを手で投げるフィードと、バントキックやゴールキックです。手でフィードする場合のポイントはいかに早く味方のカウンターを誘発できるかです。この能力が高いのがチェフです。カウンターの起点としてボールをキャッチした直後に、長くて正確なパスをウィングに送る姿がよく見られます。

キックの場合は正確性もそうですが、飛ばす距離も重要になります。ゴールキックであれバントキックであれば遠くに飛ばした場合はどうしても着地点で相手チームに奪われるリスクが高くなります。そのため、より遠くに飛ばすことで相手の攻撃開始位置を自陣ゴールから遠くすることが可能になるのです。ノイアーはこの点でも素晴らしく、バントキックで敵ペナルティエリア付近までボールを飛ばすことも珍しくありません。

ノイアーが史上最高のGKと言われるのは、こういった様々な能力を全て高い次元で備えているからです。GKに求められる能力は非常に多くなってきています。優れたGKを見るときには、多角的な視点でプレイを判断する事が必要です。

トップ画像:2012年のマヌエル ノイアー版権: / 123RF 写真素材

参考記事

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2 Comments

  1. ポグバが表紙の今号は「世代」に着目!WSD2015.3.5レビュー | FCクロコダイル
    2015年3月3日 at 8:30 AM 返信

    […] 補足:ちなみに当ブログでも「ノイアーに学ぶ現代のGKに求められる3つの力」という指摘そのままの記事を公開しています(笑) […]

  2. KrystleX
    2017年6月22日 at 1:44 PM 返信

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