• 2017年 12月 12日

超積極補強!レアルマドリードのギャラクティコ思想

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ギャラクティコが帰ってきました。昨年チャンピオンズリーグを制したレアルマドリードが、チームにさらなるビッグネームを迎えたのです。一人はハメス=ロドリゲス。ワールドカップで活躍したコロンビア代表のトップ下です。もう一人はトニ=クロース。ワールドカップ優勝国ドイツのセントラルミッドフィルダーです。またしてもレアルは驚異的な選手層を誇ることになりました。

思い出されるのはかつてのギャラクティコと言われたレアルマドリードです。当時、レアルマドリードの補強はマーケティング優先で試合を軽視していると非難されていました。事実、ギャラクティコ最後の3年で獲得したタイトルは、スーペルコパだけです。では、当時と今のギャラクティコはどう違うのでしょうか。また、どうすれば当時と同じ過ちを繰り返さずに発展する事ができるのでしょうか。今期の展望と共に考えます

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ギャラクティコのマーケット哲学

ギャラクティコといわれるレアルマドリードの在り方を理解するうえで必要なのは、サッカーにおいて、レアルにおいてマーケティング戦略は非常に重要であるということ知ることです。ピッチ上の結果より優先されるかどうかという議論はさておいて、チームのブランドを高めるという事はレアルのような国際的なクラブチームにとっては非常に価値があります。

マーケティングには二つあり「新たなファンを獲得するため」の戦略と、「収益を上げるため」の戦略です。なんだかサッカーの本質からかけ離れた話のように思えるかもしれませんがが、ファンを増やし利益を上げることで、選手を獲得するという面では非常に大きなアドバンテージを得ることができます。資金的には勿論、ネームバリューが向上することで選手自身がレアルマドリードでプレイしたいと思うようになるからです。

誰だって世界一のチームでプレイしたいと思うものでしょう。ある意味でレアルマドリードは世界一のチームであり、世界一であり続けるためにマーケティングを踏まえた選手補強を行うことから逃れられないのです。

ギャラクティコ的な今期の補強

今期の補強にはギャラクティコ的と言える補強が二つありました。一つはハメス=ロドリゲスの移籍。もう一つはGKのケイロル=ナバスの移籍です。

ハメス=ロドリゲスは今夏もっとも旬なサッカー選手と言えるでしょう。春までのハメス=ロドリゲスはモナコでトップ下として活躍していた選手で、無名とは言えませんが世界的にはビッグネームとは言えない選手でした。しかし、ワールドカップでの驚異的な活躍で、一躍ビッグネームの仲間入りをしました。ある意味では今サッカーファンが最もプレイをみたい選手と言えるかも知れません。今年はハメス=ロドリゲスを追いかけようと思っていたメディアやサッカーファンも相当いるでしょう。レアルはハメス=ロドリゲスを手に入れることで、そういったメディアやファンの注目を浴びる権利も手に入れたのです。

ハメス=ロドリゲスが戦力としてチームに必要だったのかという点についてはかなり疑問です。昨年のレアルは4-3-3でプレイしており、ハメス=ロドリゲスが本職とするトップ下のポジションは存在しませんでした。また同じポジションを本職とする、スペインの若手スターであるイスコがいます。そのイスコもチームシステムの中ではあまり活躍の場を見いだせていません。チームとしては1トップを担えるセンターフォワードの方が前線の選手としては必要だったはずです。それでもレアルはハメス=ロドリゲスを取ったのです。

ケイロル=ナバスはこちらもワールドカップで躍進した、コスタリカのGKです。ナバスの獲得により、ディエゴ=ロペスがACミランに放出されました。ディエゴ=ロペスは昨シーズン、スペイン代表の正GKであるカシージャスを差し置いて、レアルのリーグ戦でのGKを務めた実力派の選手です。カシージャスより足元の技術に優れており、バックラインを高く上げたいレアルにとっては、非常に重要な選手でした。ナバスも良いGKですが、周囲との連係も考えると、ディエゴ=ロペス以上の活躍が保証されているとはとても言えません。

ではなぜナバスだったのか。それはナバスがコスタリカの選手だからです。レアルマドリーへの移籍によって、ナバスはコスタリカで最も有名なサッカー選手となり、その国民的英雄を応援するために数多くのコスタリカ人がレアルを応援するようになります。レアルはコスタリカ国民をファンとして獲得できるのです。

ギャラクティコとピッチ上のサッカーは両立できるのか

今期のレアルは果たして昨年より強くなることが出来るのでしょうか。かつてのレアルは守備的な選手を放出してしまい、チームの崩壊が始まったといわれています。今回もギャラクティコ的な補強がチームを破たんさせてしまう事はないのでしょうか。それを見極める鍵は二つあります。一つは放出する選手が誰になるのか。もう一つはアンチェロッティの采配です。

レアルで放出が決まっているのは、アルバロ=モラタとカゼミーロです。どちらも若手で、まだレアルで活躍する準備は出来ていなかったための移籍と言えるでしょう。しかし、あと二人重要な選手の遺跡が控えているといわれています。それはディ=マリアとケディラです。どちらも中盤で運動量豊富に動くことが出来て、ピッチを広く使ってボールを回したいときに、サイドに開いてボールの受け手になれる選手です。

レアルの両翼であるロナウドとベイルは、どちらも切り込んでのシュートを武器としているため、場合によってサイド攻撃はサイドバックだけに頼ることになります。レアルではケディラとディマリア以外に、モドリッチも同じ仕事ができます。

この二人をどちらも放出してしまうようなことがあれば、レアルは前半戦で再び一時的な機能不全に陥る可能性があります。リーガのハイレベルな優勝争いでは、その小さな差がきいてくるのです。

しかし、仮にこの二人を放出しても、レアルマドリードが完全に失速してしまうようなことはないはずです。何故なら監督のアンチェロッティは与えられた戦力を最大限活用する事ができる監督だからです。昨季もベイルの加入で一時はポジションを失ったディマリアを、インサイドハーフとして活躍させています。

アンチェロッティがいれば、ひょっとすると中盤の底で体を張るベイルや、サイドで躍動するハメス=ロドリゲスを見ることもできるかもしれません。

極端なことを言えば、アンチェロッティの有無が前回と今回のギャラクティコの、最も大きな違いということが出来るかもしれません。

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(アイキャッチ:YouTube 【公式戦デビュー!】ハメス・ロドリゲス デビュー UEFAスーパー杯 クリスティアーノ・ロナウドの2発でレアル12年ぶり制覇!/KULEA CHANNNEL

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