• 2017年 6月 24日

ワールドサッカーキング2014.8レビュー

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ワールドサッカーキング(以下WSK)2014.8レビューです。今回のWSKの特集は激動の欧州と銘打ち、新シーズンに向けた各国の代表的な14のクラブチームの動向を、予想を交えて述べたものです。この時期のサッカーファンの最大の楽しみである、移籍情報と来シーズンの予想が楽しめる、夏ならではの一冊となっています。ワールドカップを取り上げた雑誌が乱発される中で、ほとんどワールドカップに触れない紙面づくりは、ファンにとっては逆にありがたいのではないでしょうか。

夏の移籍マーケット完全攻略

欧州の主要14チームの補強戦略を追った特集です。特に面白いのが、監督が代わるマンチェスターユナイテッド、ACミラン、バルセロナの特集です。各監督のルーツ・インタビューなどが取り上げられており、読んでいるだけで来年のチーム作りが気になります。特にファンハールについての記事はニヤリとしてしまうこと請け合いです。ご一読をおすすめします。

各チームの獲得予測やフォーメーション予測も書いてあり、情報は盛りだくさんです。おすすめの楽しみ方は今記事を読むのはもちろんですが、これを3か月後のシーズンが始まってしばらくしたころに読むと、また楽しめます。移籍市場での狙いが上手くいったチームや、狙いは外れたのに好成績を維持しているチームなどが、毎年のように存在します。

移籍情報特集は、一粒で二度おいしい特集ですので、ぜひもう一つの楽しみ方も試してみてください。

セスク・ファブレガス「覚悟のプレミア復帰」

様々な移籍情報の中に隠れてしまっている印象がありますが、セスク=ファブレガスのチェルシー移籍はビッグディールです。セスクがかつてプレミアでNo1のミッドフィルダーであったこともそうですし、チェルシーというかつて所属したアーセナルのライバルチームに移籍したことも、その要因の一つです。さらにはバルサの仇敵とでもいうべき、モウリーニョの元でフットボールに取り組むのです。

そんな渦中のセスクが、アーセナルやバルセロナへの思いにも触れながら、今シーズンに欠ける思いを語ってくれるインタビューは、非常にタイムリーで興味深い内容になっています。聞きたいタイミングで聞きたい選手のインタビューが載ることはそれほど多くはありません。このインタビューのためだけにも、読む価値はあるのではないでしょうか。

フットボールに情熱は必要か

WSKの読み物系の記事は、内容が薄い印象があるのですが、今回は一味違いました。この特集はフットボールにおける選手のエモーション(感情)がどのような影響を及ぼすのかに言及した、非常に珍しくて中身のある記事でした。

洋の東西を問わず、選手のやる気というのは観戦者側から指摘が出る項目だと思います。あの選手はやる気が無いとか、勝利へ対する意欲が感じられないという指摘の事です。しかし、本特集では、本当にその感情的な部分がサッカーの実際のプレイに良い影響を与えているのかという事が論じられています。また選手とは情熱的にプレイをするべきなのかという本質にも触れられていました。

ボールプレイヤーに対してチェイシングをしない、スライディングタックルをしない、そういった事柄に対して、心理学的な側面や選手の経験から言及していくというのは大変興味深い内容でした。

ここ最近のWSKの記事の中ではベストと言える内容でした。サッカー観戦者としての考え方にも影響が出る人もいるのではないでしょうか。

(アイキャッチ画像:WORLD SOCCER KING  2014年 08月号/朝日新聞出版)

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