• 2017年 6月 24日

アトレティコの悲哀!トップクラブとの歴然たる差

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アトレティコマドリーにはビッグクラブになれない悲哀が漂います。昨年度リーガエスパニョーラで優勝したにも関わらず、エースのジエゴ=ロペス、FWダヒド=ビジャ、FWアドリアン=ロペス、GKクルトワ、DFフェリペ=ルイスという一線級の選手を放出しました。

アトレティコは毎年のようにエースストライカーを放出しています。一体何故、リーガを制しチャンピオンズリーグで準優勝したチームから、選手が離れていくのでしょうか。アトレティコを通して見えてくるのはクラブ経営の難しさです。

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借金体質のアトレティコ

アトレティコには1990年代の放漫経営のつけとして莫大な借金が存在します。借金が8000万ユーロ、税金滞納が1億ユーロと言われています。それが2000年代後半からのエースストライカーの連続放出に繋がったのです。ちなみに名前を挙げると、フェルナンド=トーレス、セルヒオ=アグエロ、ディエゴ=フォルラン、ラダメル=ファルカオ、ジエゴ=コスタと世界有数のストライカーがずらりと並びます。

よくもまあ、こんなに才能ある選手を獲得して、しかも育てられるものです。しかし、いくら育てても次々とビッグクラブに引き抜かれてしまっていては、いつまでたっても本当の意味で強いチームにはなれません。借金を返済しない限り、アトレティコに明るい未来はないのです。

シメオネが変えたアトレティコのチーム作り

今年のアトレティコマドリーは一味違うと思わされたのが、マリオ=マンジュキッチの獲得です。今までは放出して無名の才能を買い集める手法だったアトレティコが、ビッグクラブも狙う選手であるマンジュキッチを獲得したのは例年と違う流れです。マンジュキッチは前線で起点となれ、周囲の選手の連動も促しながら自分も得点を取れる、稀有なタイプのCFです。ユーロ2012での活躍を覚えている方も多いのではないでしょうか。

今回の補強のもととなったのが、昨年のアトレティコの躍進です。強いチームに入りたいという選手の願望が刺激されたという点が一つ。また、勝利によって入ってくるチームのインセンティブによって予算が潤っていることが一つ。そして、その経験により、勝てば利益が上がるという当たり前の事をクラブが証明できたという点が大切です。

マンジュキッチの獲得が許されたのは、昨年度の実績を踏まえてリーガで上位に入りチャンピオンズリーグで上位に進出すれば、獲得にかかったコスト以上のリターンがあるという事を、経営陣が周囲に納得させることが出来たからです。

その意味でもシメオネはアトレティコというチームを変えたと言えます。

ビッグクラブとの差

アトレティコマドリーにとっては、今年度が正念場です。2年連続である程度以上の結果を残すことが出来れば、補強して資金を回収するというサッカークラブ本来の流れに乗ることが出来ます。勿論借金を完済するまでの間は、どうしても主力の放出は避けられないと思いますが、それでもチーム成績自体が一気に落ちることは防げるでしょう。

そこでカギになるのがシメオネの去就です。シメオネは非常に優れたモチベーターです。シメオネがいるからこそ、安い移籍金で獲得した選手が、高いモチベーションでシーズンに挑む中で、チームに貢献しているのです。やる気があれば何でもできるわけではありませんが、モチベーションがパフォーマンスを分けることは事実です。

シメオネの契約は2017年までです。シメオネは現役時代もアトレティコで選手として戦った、いわば生え抜きの監督です。生半可な事ではチームを出ることはないでしょう。ですが、例えばパリサンジェルマンからのアプローチがあったり、マンチェスターシティなどのメガクラブからオファーがあったらどうでしょうか。チャンピオンズリーグでの優勝をコンスタントに狙えるチームです。しかも監督の契約解除金も十分なものを準備するはずです。

それでもシメオネなら、アレックス=ファーガソンやアーセン=ヴェンゲルのような長期政権を築いてくれると期待したくもなります。

サッカーでは1年先のことは全く分かりません。アトレティコがビッグクラブの仲間入りをする日は来るのでしょうか。これからも目が離せません。

(アイキャッチ:ディエゴ=コスタ 版権: sportgraphic / 123RF 写真素材

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