• 2017年 8月 20日

和製ノイアーを探せ

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現役選手の中で最高のGKと言ったら誰を思い浮かべますか?多くの方がバイエルン・ミュンヘンのマヌエル・ノイアー(以下、ノイアー)と言うのではないでしょうか。2014年ブラジルW杯では、大活躍をし、最優秀GKたるゴールデングローブ賞を受賞しました。彼の存在あってか、足元の技術や守備範囲の広さというのが最近の理想のGK像になりつつあります。そこで、今回は日本でもノイアーのような選手はいないのか探っていくことにします。

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理想のGKたる所以

ノイアーの特筆すべき点は、まずその足元の技術にあります。従来のGKにはセービングやコーチングが求められてきたものの、キックについてその精度は二の次でした。しかし、ノイアーの足でのボールさばきはフィールドプレイヤー顔負けのレベルであり、世界のサッカーファンを驚かせ、そして魅了しています。

そして、二点目はその守備範囲の広さです。時には、ペナルティエリアの外に出てきて足を使って相手の攻撃を防ぐ様は11人目のフィールドプレイヤーといっても過言ではありません。彼の飛び出しがチームを救ったシーンは何度もあります。

ペナルティエリアの外でも仕事をし、ボールを的確に前へ供給する。そんなGKの存在はチームにとって大きなものに間違いありません。手を使える唯一の選手がフィールドプレイヤーとしての役割もこなす、これこそが成熟しきった現代サッカーにおいて相手チームを上回る最後の一手なのかもしれません。

日本には西川がいる

では、日本にはノイアーのような選手がいないのかと言うとそんなことはありません。彼に一番近いプレースタイルのGKがJ1浦和レッズの西川周作です。昨シーズンのJ1王者サンフレッチェ広島から浦和レッズに移籍し、浦和の守備改善に大きく貢献しています。

彼の特徴も、ノイアー同様足元の技術と守備範囲の広さです。特に彼の正確なロングパス(フィード)や最終ラインからのバックパスを受けての攻撃の起点となるパス供給はチームになくてはならない大きな武器になっています。

一般に、GKがバックパスを相手FWに狙われ、慌ててボールを前に蹴り攻撃の機会を逸してしまうシーンがよく見られますが、西川の場合、決して慌てることなくボールを処理し、時には相手をうまくいなし、味方へとボールを繋げていきます。こうすることで、チームのボールポゼッション(ボール占有)は維持され、必然的に攻撃の回数が増えていきます。また、西川はロングボールの精度が非常に高いことで有名です。味方・相手五分五分のロングフィードを蹴るGKが多い中、彼は味方選手の足元へ吸い込まれるレーザービームのようなボールを蹴れる技術を持っています。そして、時には、攻撃のスイッチとなるような縦パスを入れることもあり、攻撃の起点にもなるのです。これは、まさにフィールドプレイヤーとしての役割を果たしていると言ってよいでしょう。

「攻守の切り替え」がサッカーでは求められますが、これまで守備専門とされてきたGKが攻撃にも参加するということはこれまでにない速さで「攻守の切り替え」ができるということであり、また、攻撃に多彩性、意外性が増すと言えるでしょう。これは相手に対し圧倒的に有利になるのに間違いありません。そんなサッカーを実現できる逸材である西川を次のW杯で見てみたいものです。

版権: wavebreakmediamicro / 123RF 写真素材

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