• 2019年 6月 17日

本田圭佑のベストポジションは?

(AD)                 

14139270_m

2013/14シーズンの途中から加入したミランの10番、本田はそれまでのトップ下から右のウィングで起用されるようになりました。オフを挟んで14/15からは序盤から結果を残しています。しかし、トップ下としての活躍を知る日本・海外のファンは毎試合、本田のポジションに対する疑問のコメントを残しています。

スポンサーリンク

本田のベストポジションはウィングじゃない。

現在イタリアのACミランで得点を量産している本田は結果だけなら右のウィングでもいけるじゃないかと感じます。でも、彼のベストポジションではありません。今は得点によって若干カモフラージュされているだけで消えている時間が長いのです。ゆえに得点シーン以外でのチームへの影響力はトップ下でプレーしていた時のそれとは全然違います。そもそも本田には一流のウィングであるロッベン(バイエルン・ミュンヘン)のようなスピードや身軽さもなければ、経験値も及びません。海外にきてからなのか分かりませんが、スピードよりもパワーを重視した体つくりをしてきたようなので目指してもいないでしょう。

何より現在のACミランにはバイエルンと違って中盤がマヒしている状態では、押し込む時間も少ない上に近くにパスコースも少ないので必然的に囲まれてしまい、ボールロストが多くなってしまいます。そんな不利な状況でも勝利に貢献しているのはさすがですが、ウィングでのロッベンと肩を並べミランに移籍できたのは“トップ下”の本田だったはずです。

トップ下に据えるだけ

コンディションが良い時の本田がトップ下でプレーする姿はまさに一流でした。テクニックがあり、味方の上がりを待ってキープするのかワンタッチではたくのか、リスクのあるドリブルやパスをするべきなのか、不利な状況なら迷わず後ろに下げる、などテレビの画面で見ても判断ミスがほとんどありませんでした。

ミランは明確なトップ下ではありませんが、仮に今のミランの中盤でデヨングとムンタリの前に本田がいるところを考えてみてください。弱点になっている中盤の構成力がアップすることが分かると思います。怪我からモントリーボが戻ってきて、上記したような能力がある本田がいれば、中盤は名実ともに王者ユベントスにさえひけをとりません。ただのサッカーファンとして是非とも見たいメンバーですし、チームの中心がこのメンバーならどんなチームが相手でも対等に勝負できるでしょう。

最近の試合では前目のMFはボナベントゥーラかポーリが任されていますが、両者とも違いを生み出すような選手ではなく、今のパフォーマンスはまあまあ良い選手程度でしかありません。攻撃的MFがボールを持った時に周りの選手を含めて、勢いや迫力というような雰囲気が変わるような選手でないととても優勝争いできるチームにはなりません。

それから本田のMF起用はFW陣にとっても有効な手段です。周りを活かす術も知っているのでエルシャーラウィ、トーレス、メネズなどのレベルの高い選手全てに影響を与えてくれます。カウンターでエルシャーラウィへロングパス、動き出したトーレスへスルーパスなどは必ず見ることができるでしょう。真ん中でパスの選択肢が多い状況ほど本田は輝くはずです。

名監督の評価とまとめ

すでに知っている方もいるかもしれませんが、ロシアリーグで何度も本田と対戦したゼニトのスパレッティ監督がとても簡潔で分かりやすい評価をしていたのでそのコメントを紹介します。

「本田に感銘を受けたのは、ボールを失わないこと。シンプルにプレーできるが、一方で大胆さも持ち合わせている。周りの状況を把握しながら、訪れるチャンスを生かしているんだ。大胆だけど、リスキーなプレーはしない。ゴールが見えたら、GKにとって難しい場所にボールを入れている」

「セリエAに慣れる必要があると思っていたが上手く認めさせることができた」(記事元/超ワールドサッカー)

本田にとって今までで一番レベルの高いリーグに来たことは間違いありません。資金難でゴロのボールが跳ねだすようなピッチも多いですし、リーグ自体のレベルの低下が叫ばれていますが、特にディフェンスに関してはブンデスリーガよりも上のセリエAに慣れてきたように見えます。どんなディフェンダーと当たっても触られてしまってコントロールを失うシーンやキック精度が悪いなと思うシーンが目につきます。状態としては50、60%程度といったところでしょう。

チームの状況や体調、年齢を考えてもウィングに擦り合わせていくよりも、トップ下としてコンディション調整に集中して、より高みを目指す方が現実的で夢がある選択肢のように思えてなりません。

 

版権: noodles73 / 123RF 写真素材

スポンサーリンク