• 2017年 4月 25日

マンチェスターシティはチェルシーに勝てるのか

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開幕前からの予想通り、チェルシーが首位を快走するプレミアリーグ。戦力的にチェルシーに匹敵するといわれている、昨シーズンの王者マンチェスターシティ(以下マンC)は調子が上がりません。もっとも調子が上がらないといっても、11試合で勝ち点21点であり、3位につけています。現在2位のサウサンプトンが戦力的な限界を抱えていることを考えると、チェルシーを止める可能性があるのはマンCだけかもしれません。何故、今季のマンCが不調と言われるのか、不調の解消のためには何が必要なのか、今シーズンのプレミア首位争いを検証します。

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マンチェスターシティの不調の原因

マンCが不調と言われる最大の要因は中盤です。特にダブルボランチのヤヤ=トゥーレとフェルナンドのプレイが期待を裏切っていると言えます。マンCは他の強豪チームに比べると、中盤底からのゲームメイクにあまり力を入れておらず、どちらかというと上下運動を重視した人選になっています。欠場中のフェルナンジーニョはややパスを散らすタイプのボランチですが、それでもあまりゲーム全体をコントロールするタイプではありません。

マンCの攻撃はワンサイドに人数を密集させる形で行われることが殆どです。こういった特殊な決め事があるため攻撃の攻めどころを決めるレジスタよりは、密集地帯に素早く集まることが出来て、守備の局面ではすぐに戻ることが出来るタイプの選手を必要としているのです。

マンCが強さを発揮するためには、中盤の底の選手の運動量と、前線に素早くボールを運ぶ能力が欠かせません。密集地帯を作るためにも、その偏った状態から素早くリトリートするためにも運動能力が必要です。また、密集地帯を敵陣の深い位置で作るためには、一度前線にボールを運び、その周辺に他のプレイヤーを集める必要があります。

現在のダブルボランチの二人は、この2点において十分な働きが出来ていません。リトリートが遅く中盤でファウルを犯してしまったり、前線へのつなぎが悪くボールを失うシーンが多く見られます。フェルナンジーニョが怪我で欠場しており、昨季MVP級の活躍をしたヤヤ=トゥーレは調子が上がりません。ランパードが大活躍をしているのも、他のプレイヤーの調子が上がらない事と無関係ではないでしょう。

ペジェグリーニに求められること

チェルシーがこのままの調子を維持するかどうかは分かりませんが、マンCにとにかく必要な事は、中盤の選手のインテンシティーを高めることです。インテンシティーを高めるために必要なのが、コンディションと集中力です。

ベジェグリーには昨シーズンの優勝で、戦術家としての能力を証明しました。マンCというチームの持つポテンシャルを活用して、勝てるチームを作り上げたと言えます。しかし、昨シーズンと違い今シーズンのマンCからは覇気が感じられません。もともと調子の波の大きいチームではありましたが、今シーズンはそれが致命的になりかねない状態です。

ベジェグリーニに求められるのは、モチベータ―としての働きです。特にチームの中心選手であるヤヤ=トゥーレのモチベーションをいかにして高めるのかが、最大の課題でしょう。もしくは根本的にヤヤ=トゥーレに代わるプレイヤーをチーム内に生み出すという考え方です。別のチームから連れてきたいところですが、ファイナンシャルフェアプレー(以下FFP)との兼ね合いを考えると、現実性は薄いと言えます

ユベントスのポグバやビダルであれば、ヤヤ=トゥーレの代わりも出来るかもしれないのですが、トレードでの獲得は現実的とは言えません。

マンチェスターシティに勝機はあるのか

マンCがチェルシーに勝てるのかというと、今シーズンに関しては、かなり厳しい状態であるといえます。FFPによる制限がかかっており、冬の補強が難しいため、大掛かりな立て直しが難しいためです。さらにランパードがアメリカにレンタルバックで戻る事や、アフリカネーションズカップ出場のためヤヤ=トゥーレが欠場します。そういった事を考えると絶好調のチェルシーに対抗するのは難しいと言えるでしょう。

とはいえ、単純に戦力的に考えた場合はマンCが抱えている選手層は、十分以上なはずです。やや楽観的であることは覚悟の上で勝利へのシナリオを考えてみましょう。

前半戦はだましだまし、チェルシーについていくことです。守備的なタスクを任せる事には不安のあるヤヤ=トゥーレはトップ下で出場させる、ないしは思い切って外して奮起を期待します。ダブルボランチをランパード、フェルナンジーニョ、フェルナンド、ミルナーで回します。後半戦になって優勝の可能性があれば、ヤヤ=トゥーレの意識も上がってくるかと思われます。意識が上がってくればヤヤ=トゥーレをボランチに戻して、本来の形を作ることが出来るはずです。

このシナリオを実現するために必要なのは、とにかくチェルシーとの勝ち点差を6程度に抑えて前半戦を終えることです。もうすでにそれ以上離されていることを考えると、チームの立て直しは急務と言えます。

版権: katatonia / 123RF 写真素材

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