• 2017年 8月 20日

バイタルエリア・トップ下~サッカー観戦ポイント~

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現代サッカーにおいて、組織された守備陣を突破するためのキーポイントと言われるのがバイタルエリアです。ディフェンスラインとミッドフィルダーの間のエリアを攻略する事が、中央突破のもっとも効果的な手法です。攻める側も守る側もバイタルエリアをどのように使っていくのかという事が、チーム戦略を決めるうえで非常に重要なポイントになります。そういうエリアだからこそ、様々なスーパースターが活躍するところでもあるのです。バイタルエリアがどのようなものか考えながら、そこで輝く選手たちを紹介します。

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バイタルエリアで輝くトップ下

バイタルエリアというのは前述の通り、ディフェンスラインとミッドフィルダーのラインの中間です。何故この位置が攻撃にとって重要なのかというと、この位置はセンターバックがフォローに行きにくい場所だからです。現代のサッカーではディフェンスの選手は横一列に並んで、オフサイドのラインを維持する事が主流です。センターバックガこのラインを崩してしまうと、空いたスペースにスピードに乗った選手が走り込んできた場合対応できなくなります。それゆえにバイタルエリアというのはディフェンダーから見ると守りにくい場所なのです。

またミッドフィルダーから見ると、バイタルエリアは自分の立ち位置より後ろです。敵選手が振り向いてしまった場合は、背後からのディフェンスになってしまいます。ファウルになった場合、非常に良い位置でのフリーキックになってしまうこともあり、守り辛い場所と言えます。

バイタルエリアに位置し、攻撃の中心となるプレイヤーはトップ下と言われます。代表的な選手は今シーズンのバルセロナのメッシ、マンチェスターシティのシルバ、マンチェスターユナイテッドのマタ、アーセナルのエジル、チェルシーのオスカル、ドルトムントの香川真司と言ったところでしょう。

テクニカルでパスが上手い選手であるという点が共通しており、そのことがトップ下に求められる非常に重要な資質となっています。

バイタルエリアはディフェンスラインとミッドフィルダーのラインの中間位置です。守備の急所であると同時に、すぐに敵に囲まれてしまう場所でもあります。そのため、テクニックに優れたボールをキープできる選手、ないしは球離れが良くボールの中継地点になれる選手が求められるのです。前者の代表格がメッシやエジル、後者の代表格が香川真司と言えるでしょう。

バイタルエリアに侵入するプレイヤー

バイタルエリアにトップ下を置く場合の問題点は、攻撃の中心が明らかにトップ下であるために厳しいマークにさらされるという事があります。そのため、チームによってはあえてバイタルエリアを開けておき、そこに一時的にプレイヤーが入り込むことによってそのスペースを活用するという手法を取る場合があります。

代表的なところでいうと、ゼロトップといわれる布陣の偽センターフォワードでしょう。ローマのフランチェス=トッティ、レアルマドリードのベンゼマなどがこれに当たります。普段はフォワードの位置でボールを待っているのですが、一瞬だけバイタルエリアに侵入してボールを受け、ほかの選手へのボールの中継地点となります。

他には両サイドの選手がバイタルエリアを使う場合もあり、バイエルンのロッベンやリベリなどはサイドからバイタルエリアに切り込んで仕事をするタイプです。

バイタルエリアにミッドフィルダーが上がってきて活用するチームの代表格はユベントスで、ポグバ・ビダル・マルキージオとそういったプレイに適した選手を多く有しています。

そういう意味で興味深いのは現在のレアルマドリードです。バイタルエリアを活用できる選手が7人おり、偽センターフォワードのベンゼマ、サイドから中に切り込むロナウドとベイル、本職はトップ下のハメス=ロドリゲスとイスコ、バイタルエリアに侵入するタイプのモドリッチとクロースという超豪華な選手層を誇っています。こういうチームだからこそ、バイタルエリアに常駐するタイプの選手を置かず、それぞれがタイミングを見てバイタルエリアに侵入してきます。守る側のチームとしてみると、どの選手が入り込んでくるか分からないため、どの選手を守ってよいのか分からなくなってしまうのです。

バイタルエリアの守備

バイタルエリアが攻撃の重要ポイントである以上。守備においても、どうやってバイタルエリアを守るのかという事が重要になります。

バイタルエリアが危険なのでトップ下がいる位置に守りの選手を置いてしまえばよいという考え方がアンカーです。4-1-4-1などでみられるアンカーのポジションはバイタルエリアに守備的な選手を配置するという考え方です。しかしバイタルエリアは横に長いため、一人の選手でフォローできるものではありません。アンカーを配置する事によってリスクの軽減をすることは出来ても十分とは言い切れないのです。

だったら二人配置すればよいという考え方があるのですが、攻撃にある程度の人員を割くことを考えると本来はそうもいきません。無理やりそれを実現したのがアトレティコです。2トップの選手を下げてしまう事で中盤の密度を上げて、ボランチ二人をバイタルエリアに配置します。本来のボランチの守備位置はフォワードの選手が守るという考え方です。今後戦略のトレンドがどうなるかは分かりませんが、今のところ上位チームでこれを実現できているのはアトレティコだけです。そのアトレティコにしても、今年はそれほどうまくいっていません。

もう一つの考え方がディフェンスラインから一人が前にでてバイタルエリアをフォローするという考え方です。センターバックを3人おいて、マークすべき選手に一番近い選手がラインから飛び出します。ユベントスの3バックなどがそういう動きをしています。

守備と攻撃の戦術が交錯するバイタルエリアは、現代サッカーにおける一番の見どころです。それぞれのチームのやり方と、選手の動きに注目して下さい。

版権: natursports / 123RF 写真素材

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One Comment

  1. サッカー戦術解説~インテンシティの意味とは~ | FCクロコダイル
    2015年2月15日 at 9:26 AM 返信

    […] バイタルエリア・トップ下~サッカー観戦ポイント~ […]