• 2019年 6月 17日

中盤のポジション~サッカー観戦ポイント~

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サッカーのポジションの中で、最も役割が流動的なのが中盤です。攻撃的に、守備的に、状況によって目まぐるしくプレイが変わります。かつては攻撃のみ、守備のみというような選手も多く存在しましたが、現代のサッカーではどちらも高いレベルでこなす選手が増えてきました。そのため逆に各選手の役割の区別が分かりにくくなっています。代表的な選手を挙げながら、それぞれの役割の違いについて考えます。

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攻撃時のポジショニング

サッカーにおける中盤の選手の役割を分類するのは、非常に難しくなっています。ゾーンディフェンスが浸透した結果、各選手が守備ブロックを形成してエリアごとに守備を行うため、かつてのように守備専業・攻撃専業という選手は出現しにくくなっています。レアルマドリードのハメス・ロドリゲスやイスコのような攻撃的な選手であっても、守備時にはゾーンを保持する役割を求められます。そのため選手の特長をしっかりと理解するという意味では、攻撃時に選手がとるポジションを確認する事が最も分かりやすいかと思います。ピッチを三分割して考えた場合の、最も敵陣の深い位置をアタッキングサードと言います。このファイナルサードに侵入する頻度が高い選手と低い選手に分類する事が可能です。あまり侵入しない選手はレジスタやアンカーと言われる役割、侵入頻度が高い選手は攻撃的MFやインサイドハーフと言われる役割です。

 レジスタとアンカー

レジスタとアンカーは共にアタッキングサードに殆ど侵入せず、チームの後方に位置する選手です。センターバックの選手のやや前方ないしは、二人のセンターバックの間に位置するようなポジションをとります。レジスタとアンカーでは攻撃時に後方に位置する理由が大きく異なります。レジスタは攻撃を組み立てる役割を担います。後方にいるのはチームの攻撃が停滞したときに、一度レジスタに戻して攻撃を組み立てなおすためです。ユベントスのピルロ、バルセロナのシャビが代表的な選手でしょう。アンカーは攻撃で担う役割は多くありません。攻撃時に後方に位置するのは、ボールを奪われた場合のリスクヘッジのためであり、第一の目的は守備です。相手チームのカウンターに対して、センターバックと連動して守備を行うために、攻撃時であっても後方に位置して備える役割です。ミランのマケレレ、チェルシーのマティッチがそれにあたります。似た位置にポジショニングをするため、両方の役割を高いレベルで行う選手も存在します。バルセロナのブスケッツやバイエルンのシャビ・ロンソ、ローマのデ・ロッシなどはレジスタでありながら、アンカーとしての役割も果たしていると言えるでしょう。

 攻撃的MFとインサイドハーフ

攻撃時に頻繁にアタッキングサードに侵入する選手は、インサイドハーフと攻撃的ミッドフィルダーに分類できます。違いとしては前後に大きく動くのがインサイドハーフの役割で、ファイナルサードに留まってボールの受け手として機能するのが攻撃的ミッドフィルダーと言えます。インサイドハーフの代表格はユベントスのビダルとポグバでしょう。積極的な上下運動を繰り返してアタッキングサードに侵入してきます。インサイドハーフが上下運動が多い理由は、チームの中で守備的な役割もになうため、後方で守備に備えつつ攻撃に参加するためです。また後方から上がってくる選手に対してはマークにつくことが難しいため、膠着状態の攻撃にアクセントを加える役割も担います。攻撃的ミッドフィルダーの役割を定義する事は難しいですが、レアルマドリードのハメス・ロドリゲスやバルセロナののイニエスタ、トットナムのエルナネスなどもこれに当たるかもしれません。トップ下ではないですが、攻撃的で前線でボールをキープしたりラストパスを出したりする役割の選手です。テクニックに優れた選手が多く、攻撃のリズムを変えたり、シュートに至るための崩しを担っています。レジスタはインサイドハーフ、攻撃的MFはアンカーと組み合わせで運用されることが多く、それぞれに補完的な役割にあります。

チームの中盤がどのようなメンバーで構成されているかをみれば、チームが実現しようとしている攻撃あるいは守備の形が理解できるはずです。是非中盤の選手に注目して観戦してみてください。

版権: hugnoi / 123RF 写真素材

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