• 2017年 5月 28日

戦術の最新トレンドを理解しよう!サッカー欧州CL新戦術2015年版レビュー

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欧州CL2015

サッカー欧州CL新戦術(2015年版)のレビューです。その名の通り、チャンピオンズリーグに出場しているチームを元に、現代の戦術のトレンドを解説しています。解説の内容は、昨シーズンの振り返りから、今シーズンの予測まで様々です。ヨーロッパのトップチームの戦術解説は、今後のトレンドともなる内容ですし、試合を見る機会の多いチームも多いので、実際の試合と見比べる意味でも楽しめる内容となっています。レアル、バイエルン、アトレティコ、マンチェスターシティ、チェルシー、リバプール、バルセロナ、アヤックス、ASローマ、パリサンジェルマン。おなか一杯になるほど、戦術解説が読めます。戦術入門としても是非活用してください。

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戦術=ドリブル レアルが示した”新時代のスタイル”

レアルマドリードのチーム作りは昨シーズン、今シーズンどちらも解説されていましたが、特に興味深かったのは昨シーズン、チャンピオンズリーグを制したチームの解説です。個人の技術の高さを生かすために、ドリブルを戦術として用いた点を特にピックアップしています。

ドリブルというスキルは現代のサッカーでは、スペースがあるか、リスクが低い状況で用いられるものというのが通説です。しかしアンチェロッティのレアルは、中盤でも積極的にドリブルを活用したという事です。確かに昨季のキーマンであったディ=マリアもモドリッチも、ドリブルでボールをもったまま上がっていくプレイが良く見られました。

結果として攻撃時にそれぞれが縦のゾーンを受け持つ形で、お互いに重なったり混乱しないようルール付けが行われていたのではないかということです。互いに分かりやすくテリトリーを与えることで、スーパースターがひしめき合うチームにバランスをもたらしていたのです。従来の戦術の常識にとらわれない、アンチェロッティならではの戦略と言えるでしょう。

アトレティコマドリード アンチポゼッション

今後欧州でのトレンドになる可能性のある、アトレティコの守備戦術について解説されています。アトレティコは、レアルやバルサに比べると貧しいクラブです。殆どのクラブはメガクラブとは大きな格差があるなかで、シーズンを戦います。その意味でアトレティコがとった戦術というのは、今後の欧州の多くのチームにとって基準となる可能性を秘めています

アトレティコの戦術の胆は4-4-2における守備ブロックに2トップも含めて10人で作る守備ブロックを形成したことです。通常2トップが守備に参加する場合は、相手センターバックに対するプレスが一般的ですが、アトレティコでは相手のミッドフィルダーに対するプレスになるという事が革命的でした。

現在のポゼッション戦術では、2センターバックと1ボランチでゲームメイクをスタートします。そこでフォワードがプレスをかけても3対2の数的不利は覆せないため、フォワードが中盤でのボール回しに対してプレスをかけるのです。そうすれば相手はセンターバックに戻すことは出来ても、前の局面にボールを進めることが難しくなります。バルセロナの場合ですと、センターバックとブスケッツのトライアングルをあきらめて、フォワード二人でイニエスタとシャビにプレスをかけます。そうする事でポゼッション型のチームの中盤での数的優位というメリットという基本戦術を破壊してしまうのです。

この考え方はメガクラブのポゼッション志向が強まっている今、それ以外のクラブにとっての目指す方向になりえるものだと思います。

不変のアヤックスイズム

今更アヤックスでもないと思う人も多いかもしれませんが、トータルフットボールはアヤックスで生まれたものです。今のバルセロナもアヤックスの強い影響があって生まれたことを考えれば、アヤックスの戦術がいまどのように進化しているのかを見ることは、無駄にならないはずです。

特に興味深いのはビルドアップと勇気の関係でしょう。バルセロナ式のポゼッションとビルドアップでは、選手間の距離を短く保つことを前提としています。しかしアヤックスでは、数的優位を作るためには周りのプレイヤーがボールから離れるというプレイを行っています。プレイヤーが密集する事で局地的に数的優位が失われないようにするためです。足元の技術に相当な自信が無ければできない戦術ですが、アヤックスではそれが実現されています。その一見不利な選択肢を、チーム全体で選ぶことが勇気なのです。

またポゼッションサッカーに必須なキーワードとして、ワンタッチでボールを落とすこと、反転して前を向くこと、コンビネーションの三つを上げ、選手同士がそのコミュニケーションを行う事で、スムーズなパス回しを実現している事が解説されています。

アヤックスにはバルサのように多数のスーパープレイヤーはいません。その中で生み出されたポゼッション戦術は、非常に大きな価値があるのではないでしょうか。

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One Comment

  1. CLベスト4対戦相手が決定!今年はプレミア勢皆無 | FCクロコダイル
    2015年4月25日 at 12:45 AM 返信

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