• 2017年 4月 25日

チェルシー特集号!ワールドサッカーキング2014.10レビュー

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今号は2013-14シーズンのプレミアリーグ優勝最有力候補のチェルシーの特集です。チェルシーといえば、セスク=ファブレガス・ディエゴ=ロペス・フェリペ=ルイスの獲得により一気にチーム力を高めました。モウリーニョが過去に率いたチームで2年目に結果を出している事と相極まって、プレミアで最も注目されているチームの一つと言えるでしょう(もう一つは勿論マンチェスター・ユナイテッドです)。内容も期待通りの、重厚な内容でした。今年のプレミアを楽しむためには、是非読んでおきたい1冊です。

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ジョゼ・モウリーニョ~私は何の達人でもない~

チェルシーといえば、モウリーニョです。チェルシーの歴史に燦然と輝く名監督であり、実績も申し分ありません。面白いのは、チェルシーというチームの勝利をイメージするときに、モウリーニョが作ったチームであるという印象が強いことです。例えばチャンピオンズリーグをチェルシーが制したとき、監督はロベルト・ディ・マッテオでした。しかし粘り強く戦い、バイエルンを退けたあのチームを作ったのは誰かと問われると、モウリーニョの顔が思い浮かんできます。

モウリーニョは監督として結果を出す一方、短い期間でチームを転々とする印象があります。しかし、チェルシーでの二次政権においては、長期にわたってチームを率いることを望んでいるようです。オーナーのアブラモビッチが短気ですので、実際にどうなるかどうかは分かりませんが、少なくともモウリーニョとファンはそれを望んでいるように思います。ほかのチームでは好まれないモウリーニョの数々の言動も、チェルシーでは正当化されます。それはモウリーニョが歴史の一部だからであり、もう一つはフットボールをスポーツとして見ることのできるイングランドという場所も関係があるでしょう。そんなモウリーニョの現在の考えや、今までの事に対する思いが詰まったロングインタビューですので、チェルシーファンならずとも必見の内容になっています。

 ディディエ・ドログバ~すべてはチェルシーのために~

チェルシーの特集紙だからこそ実現できたインタビューが、ドログバへのこのインタビューでしょう。ドログバはチェルシーに戻ってきましたが、正直言ってそれほど注目されているわけではありません。チームのセンターフォワードはジエゴ・コスタで決まっており、ドログバはあくまで控えです。代表を引退して、クラブチームに専念できることを考えると、そこそこの活躍はするかもしれませんが、最盛期のような支配力を維持することは出来ないでしょう。それでもこのインタビューが注目なのは、ドログバが何故戻ってきたのか、ドログバはチェルシーをどう思っているのか、今のチームにどんな印象を持っているのかという、チェルシーを長い間見てきたドログバだからこそ語れる点が多いからです。ドログバは人格者であると良く語られますが、その人柄がにじみ出ているインタビューです。

 ロベルト・ディ・マッテオ~賢者の進言~

賢者かどうかは知りませんが、ディ・マッテオのインタビューなどというマニアックなものが実現したのは驚きです。マニアックと言っても、チャンピオンズリーグでチェルシーが優勝した時の監督ですので、有名人には違いありません。しかし、今、ディ・マッテオのインタビューが日本語で読める機会はそうそうないでしょう。そもそも、今何をしているかを知っている人が殆どいないのではないでしょうか。

チェルシーについてのインタビューだけではなく、ディ・マッテオの過去についてのロングインタビューというような内容になっています。様々な選手とのエピソードも非常に面白く、読みごたえがあります。また怪我から引退に至るくだりは、淡々と話していますが、胸を締め付けられるような内容です。最後にも「選手として味わう感情は何物にもかえがたい」と語っています。

チェルシーに関する事でも最も興味深いのは、アブラモビッチから選手起用に関する指示があったのかという事です。ないという返答は月並みですが、このインタビューを最初から読むと、ディ・マッテオの人柄もあって、信じられるような気がします。内田篤人が所属しているブンデスリーガのシャルケがディ・マッテオを監督として招聘しようと考えているという噂もありますから、今後は日本での露出も増えるかもしれませんね。

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画像:WORLD SOCCER KING (ワールドサッカーキング) 2014年 10月号( 朝日新聞出版)

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