2014-15シーズンのプレミアリーグで圧勝し、最少失点を誇ったチェルシーですが、今季は早くもその守備面に綻びが出ています。信じがたい話ですが、プレミアリーグの第7節を終了した時点で14失点(ワースト2位タイ)を記録しているのです。第6節・アーセナル戦の勝利で、やっと今季初の「クリーンシート」を達成しましたが、アーセナルが退場者を出したという事も要因のひとつであり、第7節は再び2失点しています。特に今シーズンは目立ったメンバーの放出が無かっただけに、この大量失点の原因は、いったいどこにあるのでしょうか。
プレシーズンの準備不足
最大の要因は、プレシーズンの準備不足と言えます。昨季の優勝メンバーがそっくりそのまま残った今季は、プレシーズンを見る限りでも彼らレギュラー選手を脅かす様な存在となる選手が出てくる事もなく、刺激の少ないプレシーズンとなってしまいました。プレシーズンマッチにおいても全く結果が出せず、プレシーズン期間中に着手すべきであった強化案も生かされず、そのままプレミアリーグ開幕を迎えてしまったという事が、現在の成績に直結していると言えます。エヴァートン(イングランド)の新鋭DFジョン・ストーンズを獲得できていれば、少しは流れが変わったかも知れません。
大黒柱テリーの衰退、セスクの不調
また、長年チームを牽引してきた大黒柱、DFジョン・テリーに衰えが見え始めた事でしょう。第3節ウエスト・ブロムウィッチ戦での一発退場になったシーンは、そんな彼の衰退を明確に示しています。そしてついに第6節・アーセナル戦では先発メンバーから外れる事になりました。テリーが先発から外れるのは約2年ぶりの事です。
テリーの代役を若きDFクル・ズマが務める事になり、DFギャリー・ケイヒルとコンビを組んでいますが、それでも失点数を減らす要因には至っていないのが現状です。
もうひとつの要因としては、MFセスク・ファブレガスの不調が挙げられます。昨季は攻撃陣のタクト役を担い、ほぼ全てのボールがセスクを経由していたと言っても過言では無い程の活躍を見せていましたが、今季は攻守共に低調なパフォーマンスに終始しています。これから試合を重ねる事により、コンディションが上がれば良いのですが、残念ながらまだその様な傾向は見られません。
モウリーニョの荒療治
その様な中で、チームの流れを変えるべく、モウリーニョ監督が選手のジョークを一切禁止する事を決めました。モウリーニョ監督がこの様な形で選手を律するのは珍しい事ですが、それでも結果が出ているとは言い難い状況が続いています。
チームの不調に輪を掛けるかの様に、調子の上がらないジエゴ・コスタの「失態」など、ネガティブな話題には事欠かさないチェルシー。昨季3敗だったチームは第7節時点で既に3敗を喫しており、昨季の面影は全くありません。CLでも結果が出ておらず、チームの浮上となる要因が少ない中、今季のプレミアリーグをどう戦っていくのか。モウリーニョ監督のお手並み拝見といきたいところですね。
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