• 2017年 8月 20日

前日本代表監督ザッケローニが残したもの

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2010年南アフリカW杯にてベスト16という成績を残した日本代表。しっかりブロックを作り、全員で守備をし、松井大輔、大久保嘉人といったサイドアタッカーを使い攻撃をする至ってシンプルで現代サッカーの基本ともいえる戦術でした。しかし当時の全盛はスペイン代表が見せたポゼッションサッカーです。一つのボールに全員がかかわり連動して、攻撃していく。岡田監督も当初はこれを目指していました。しかし大会直前での変更。新全試合ではあまり結果が出ず路線変更を決断した岡田監督。これには選手も動揺したはずです。これをさらに成長させたのがザッケローニ監督。一体どのようなパターンで攻撃を作っていったのでしょうか?

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こだわりを見せた左サイド、長友佑都、香川真司。右サイドからの岡崎のダイアゴナルラン。

日本代表はがっちり守ってくるアジアの格下相手にきっちり勝ち点を積み上げ、ワールドカップ出場を決めました。自分たちでボールを保持しアジアを圧倒しました。その基本的な攻撃パターンは左サイドでした。長友佑都の献身的なオーバーラップに堅実な守備、香川の小回りの利いたドリブル突破、そこへトップ下の本田圭佑、ボランチ遠藤保仁が絡み合い、左サイドに数的優位を作り突破し、右サイドから中に入ってくる(ダイアゴナルラン)岡崎慎司で仕留める、これが基本的なパターンでした。また、遠藤保仁に下げたボールにも岡崎慎司は幾度となく相手の最終ラインの裏を狙っている。これがザックジャパンの攻撃パターンといってもいいでしょう。強豪相手にも、攻撃では一定の効果を見いだせました。オランダ戦、コンフェデ杯のイタリア戦。格上相手からもゴールを奪えるほどに成長しました。2010年から2014年にかけてはまさに本田圭佑、香川真司、長友佑都、岡崎慎司、内田篤人を代表する海外組の成長が著しかった時期だと言えるでしょう。

 

ワールドカップでは不安視されていた斜めの攻撃でコロンビアから失点

親善試合などでも数回見受けられた相手の斜めの攻撃で一気に失点した日本。ここについて考えてみたいと思います。先ほど述べたように、日本は左サイドに人を集中させ突破を図ります。しかし相手のチームからすれば、その密集した状態の日本からボールを奪い、逆サイドに展開することができたら?これを考えたはずです。コロンビア戦の失点はまさにここでした。前に重心を置きポゼッションした日本。しかしコロンビアはそこを見逃しませんでした。コロンビアは長友佑都のサイドで奪ったボールを斜めに運ぶようにゴール前までスピードアップします。日本は何をしなくてはいけなかったのか?つまりサイドに密集を作っていたのだから、ボールを失った際に、その中に閉じ込めてボールを奪い返さなければならなかったように感じます。しかしそこを見事突破されてしまいました。スペイン代表やバルセロナのようなチームはきれいなパスワークに目を奪われがちですが、実はこのボール奪取能力がものすごく高く、それはジュニアの年代(カンテラ)からも厳しく言われ続けていることなのです。実はボール奪取能力が高くなければポゼッションサッカーは成り立ちません。

ワールドカップでは思うような成績が残せなった日本代表。優勝したのはグアルディオラが監督となり、力をつけたバイエルンミュンヘンのメンバー率いるドイツ代表でした。いまだポゼッションサッカーはサッカーのトレンドなのかもしれません。ザッケローニ前監督は日本代表に「和」を残してくれたと思います。固定したメンバーをレギュラーで使い続け、連携を高める・・・。という組織全体の成熟度を考えてきたザック。日本人より日本人らしいサッカーのコンセプトを残してくれたザッケローニに敬意を表します。

版権: wavebreakmediamicro / 123RF 写真素材

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One Comment

  1. 久保 建英、タルハニ存哉、中井 卓大。将来の日本を背負う少年たちの挑戦 | FCクロコダイル
    2015年3月22日 at 8:30 AM 返信

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