• 2017年 10月 18日

臨時収入で元所属チームに潤い。「連帯貢献金制度」とは?

(AD)                 

先般、香川真司選手がドルトムント(ドイツ)からマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に移籍する際、かつて香川選手が所属していたFCみやぎバルセロナというチームに「連帯貢献金」として、移籍金の一部が支払われました。

今回はあまり報道される事が少ないこの「連帯貢献金」について、詳しくご紹介します。

スポンサーリンク

連帯貢献金の概念

この連帯貢献金ですが、2001年にFIFAが定めた制度です。国際移籍(国内移籍は対象外)をする際に、その選手が12歳から23歳までに所属していたチームに育成した対価を支払うというものです。

連帯貢献金の金額は、移籍金の5%となります。その5%のうち、12歳から15歳まで所属したチームは所属年数1年当たり移籍金の0.25%を貰う事ができ、16歳から23歳まで所属したチームは所属年数1年当たり移籍金0.5%を貰う事ができます。香川真司選手を例に挙げると、2012年にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍金約15億円で移籍しましたので、5%に該当する約7500万円が連帯貢献金となります。12歳から15歳まで所属したFCみやぎバルセロナと、21歳まで過ごしたセレッソ大阪、そして23歳まで所属したドルトムントまでもが受け取る資格を持つのです。この連帯貢献金は一度だけでなく、今後香川真司選手が国際移籍をする度に、これらのチームは連帯貢献金を受け取れる資格があるのです。よって、2014年にマンチェスター・ユナイテッドからドルトムントへ戻った際に発生した移籍についても、連帯貢献金を受け取る資格があるのです。

受け取るには、やや煩雑な手続きが必要

この連帯貢献金ですが、受け取るためのハードルはやや高いと言えます。まず、受け取る権利のあるチームが都度申告する必要があり、申告しない限り連帯貢献金は一切支払われません。また申請書類を全て英語で書かなければならない為、それ相応のコストが掛かってしまいます。

例えば香川選手の場合はクラブチームに所属していましたが、内田篤人選手や長友佑都選手の様に、高校のサッカー部に所属している場合でも連帯貢献金を請求する事ができます。Jリーグのクラブは連帯貢献金の請求を行っていますが、高校や大学が申請を行う際、申請書類を書く際のコストや、煩雑さなどをJリーグのクラブが善意で手助けしているケースもあるようです。

その他事例

移籍金が高ければ高いほど、受け取る事のできる連帯貢献金が上がります。例えばJリーグに23歳までに所属した選手で言えば、かつて東京ヴェルディなどに所属していたFWフッキ(現・ゼニト/ロシア)が挙げられます。彼が2012年に     ポルト(ポルトガル)から約40億円の移籍金でゼニトへ移籍をした際に、かつて所属していた東京ヴェルディ、川崎フロンターレなどのJクラブは連帯貢献金を受け取る資格があるのです。

因みに日本人選手では、中田英寿選手がパルマ(イタリア)からローマ(イタリア)へ移籍した際、約30億円の移籍金が発生しました。この金額が現時点では日本人選手における移籍金最高額です。ただし、連帯貢献金制度のできる前に発生した移籍ですので、残念ながら湘南ベルマーレは連帯貢献金を受け取る事ができません。仮に受け取れる資格があった場合ですが、約3,000万円を受け取れる事になります。

日本人選手が活躍すればするほど、若年層クラブの臨時収入につながりますので、サッカーの底辺からのレベル底上げに一役買っている制度とも言えます。

関連記事:

トゥヘル監督の体制が動き出したドルトムント。その構成は?

ドルトムントのミヒャエル・ツォルクなど、SD(スポーツディレクター)の仕事とは?

トップ・アイキャッチ画像引用元:【速報】香川が1ゴール1アシストの大活躍!!ドルトムント、レヴァークーゼンに快勝で公式戦11連勝 芸能スクープチャンネル YouTubeより

スポンサーリンク





One Comment

  1. 日本人選手の所属チームは3チームまで減少…ELプレーオフの振り返り | FCクロコダイル
    2015年9月24日 at 11:21 AM 返信

    […] 臨時収入で元所属チームに潤い。「連帯貢献金制度」とは? […]