ロシアワールドカップ・アジア二次予選初戦のシンガポール戦に29歳で日本代表初招集された遅咲きの選手がいました。それがガンバ大阪のCB・丹羽大輝です。2014年G大阪の3冠に貢献し、独特の世界観が注目されています。
丹羽大輝ってどんな選手?
丹羽大輝について
生年月日 1986年1月16日
出身地 大阪府河内長野市
身長/体重 180cm/76kg
利き足 右
ポジション CB/右SB
ガンバジュニアユース堺からガンバユースへ昇格した丹羽大輝は家長昭博(現大宮)の1年先輩になります。2004年にガンバ大阪トップチームに昇格するものの3年間出場機会はゼロでした。2007年にJ2徳島にレンタル移籍し出場機会を掴むも、2008年のレンタル先・J1大宮では出場機会はほとんどなく2009年からJ2福岡へレンタル移籍します。福岡では2年目からレギュラーとなりキャプテンも務め2010年のJ1昇格に貢献し、2011年は福岡でJ1を戦いました。(福岡はあえなく降格)
2012年に5年間のレンタル移籍からガンバ大阪に復帰しました。シーズン途中から出場機会を掴むものの、この年のガンバは監督交代のドタバタから降格してしまいます。2013年はまたJ2で戦うことになりますが、2013年はさらに出場機会を増やしJ2優勝と昇格に貢献しました。
J1復帰となった2014年はレギュラーポジションを掴みシーズンスタートしますが、序盤の失速からU-22代表の西野貴治にポジションを奪われます。しかし西野が怪我で離脱して再び出番が回ってくると、それまでの課題を克服し活躍。ガンバ大阪の3冠獲得に貢献します。
2015年は1stステージフィールドプレーヤーでは唯一全試合フル出場しています。SBが手薄なチーム事情から試合途中で右SBでプレーすることもあり、そのユーティリティ性にハリルホジッチ監督が目を付け代表選出されました。
しかしプロ生活11シーズン半のうち、J1で出場したのは3シーズン半で、シーズン丸々レギュラーでJ1を戦ったのは福岡時代の1シーズンだけです。
話題に事欠かない男
代表選出で記事になることが増えた丹羽大輝ですが、その個性的な丹羽大輝の発言は「ニワールド」と呼ばれ注目を集めるようになっています。
- 愛称は「ダイキニワ」
2014ナビスコカップ優勝の祝勝会時、選手が選ぶMVPを問われた遠藤保仁が「僕はダイキニワですね」と答えたことからファンの間では「ダイキニワ」が定着しています。
- 能力トレーニング(脳トレ)
代表に選ばれた要因を「脳トレ効果」と言い切っています。逆境も全てポジティブに捉え、全てを勝利のイメージに結びつけます。日本代表の中では本田圭佑のポジティブな発言が有名ですが、それに負けないくらいポジティブな発言でマスコミ対応をしています。
- 丹羽長秀の子孫?
「戦国武将“丹羽長秀”の血を引いている」と祖父から聞かされていたそうです。 - 兄はプロ格闘家・丹羽圭介
兄はプロ格闘家(キックボクサー)で俳優もしている丹羽圭介です。
このように話題に事欠かず、ポジティブな発言でメディアを沸かせてくれるので記事が増えています。ただ、ガンバ大阪のチーム内での「ニワールド」の評価はというと、「キモい」(金正也)「巻き込まれたくない」(東口)「胃にもたれる」(宇佐美)とちょっと距離を置かれつつ、いじられキャラとして愛されています。
ポジティブ思考で成長を続ける
丹羽大輝がJ1で活躍したと言えるのは2014年のシーズン後半からです。それまではヘディングで跳ね返しきれず真上に飛ばすシーンも観られました。課題を克服し、今では「ヘディングもすごく良くなった」と長谷川監督も認めるほど成長しました。29歳になった今も成長を続けている結果が日本代表選出に繋がりました。
5月の代表候補合宿でも前乗りし、ハリルホジッチ監督にフランス語で自ら挨拶するなど、とにかくポジティブです。そのポジティブさは本田圭佑と通ずるものがあります。
シンガポール戦の引分けで逆境に立たされている代表には、丹羽大輝のようなポジティブ思考が必要とされていると感じます。
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トップ・アイキャッチ画像引用元:【日本代表in武漢】8/3 丹羽大輝インタビュー JFATV YouTubeより
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