• 2017年 11月 25日

フットサルの技術はサッカーに活かされるのか

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前回のブラジルW杯でセレソンのメンバーの約半数がフットサルのクラブに過去登録していたフットサル経験者でしたので一時期話題になりました。ネイマール、オスカル、ダビド・ルイス、ルイス・グスタボなど錚錚たるメンバーが幼少の頃からフットサルをプレーして技術を磨いてきました。

今回は、フットサルとサッカーの違いと共通点を見直し、具体的にどのような技術が磨かれるのについて分析してみたいと思います。

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フットサルとサッカーの違い

フットサルはサッカーよりも狭いコートで5対5で行われるミニサッカーという位置付けで認識されている方も多いと思います。実際、サッカーはゴールからゴールの距離が105mなのに対して、フットサルは40mしか離れていません。当然ゴールの距離が近いので、ゴール前での攻防が増えます。

また、相手DFの距離も近いので相手との駆け引きが非常に多くなります。さらにシュート本数も多くなりなおかつゴールも小さいので、ゴールするためにはシュート精度やいかにGKのタイミングを外すかが重要になってきます。

サッカーとは違いフットサルでは相手GKと一対一になっても、ゴールが小さいのでGKにコースを消されている場合が多く、サッカーに比べるとゴールする確率はそれほど高くありません。GKの肩口を狙ったり、ドリブルで一瞬横にずらしてシュートするなど工夫をこらさなければゴールできません。

前回大会でオスカルが決めた、トゥーキックのシュートもフットサル特有の技の一つです。トゥーでシュートを打つことで通常のシュートよりも一瞬早くボールをインパクトできるのでGKのタイミングを外すことができます。

またフットサルのトラップはよく足裏を使います。相手DFとの距離が近いので、インサイドでトラップするよりかは足裏でピタッと自分の足元に止めた方が次のプレーにすぐ移れるからです。ネイマールもトラップやドリブル中によく足裏を使いますが、ああいったプレーはフットサルで学んだプレーと言えます。

フットサル界のキング、ファルカンは二刀流だった

フットサル界の王様、ファルカンは史上最高のフットサル選手です。左足から繰り出される華麗なテクニック、ドリブル、シュートは予測不可能なほどファンタジーにあふれていて観るもの全てを虜にします。

そんなファルカンは2005年にブラジルの名門サントスFCで半年間、リベルタドーレス杯のためにサッカー選手としても活躍しました。彼のプレーを観ると、フットサルのプレーはサッカーで活きているし、サッカーのプレーもフットサルで活かされていると感じます。

日本ではサッカーからはじめてフットサルを始める選手が大半

こういったことが小さなフットサルコートの中で経験できるので、ブラジル代表の選手たちの技術、テクニックが高いのも納得できると思います。そもそもブラジルではフットサルから入り、年をとるにつれてフットサルをそのまま続けるのか、それともサッカーに転向するのかという流れになっています。

これが日本の場合だと逆で、ほとんどのプレーヤーはサッカーからはじめて、20歳前後からフットサルを始めるという選手が大半だと思います。現在Jリーグや海外で活躍している日本人でフットサルも幼少期にしていたのは、原口元気や大津祐樹、金崎夢生です。この二人に共通する点はやはりドリブル、テクニックが非常にうまい点だと思います。

逆にJリーグ出身でフットサル選手になったのは、元FC東京の伊藤雅紀、元ヴィッセル神戸の鈴村拓也、元アルビレックス新潟の比嘉リカルド、元ヴィッセル神戸でフットサル日本代表の中村友亮などがいます。

まとめ

フットサルは間違いなくサッカーに良い影響をもたらしてくれます。近年日本でもようやく若い育成世代の段階からフットサルをサッカーのトレーニングの一環として取り入れているクラブもでてきました。中でも、最近高校サッカーで全国区になった京都橘高校は週に2度のフットサルコートでの練習を取り入れていて、ゴール前のアイデアや相手との駆け引きの技術を磨き、冬の高校選手権でも結果を出しています。

日本も今後よりフットサル人口が増え、ブラジルのように幼少期からフットサルをはじめて、ある程度体が大きくなってからサッカーを選択するという流れが出て来れば、サッカー選手全体の技術やプレーに関するアイデアの幅が、より広くなるかもしれませんね。
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