• 2019年 10月 15日

ベニテス就任決定! レアル・マドリードの監督史を振り返る

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クラブの念願だったデシマ(10度目のCL制覇)をもたらし、選手やファンからの信頼も厚かったアンチェロッティが、ペレス会長はじめフロントの判断により解任されてしまいました。確かに14-15シーズンは主要タイトルを逃してしまいましたが、2014/9/16〜2014/12/20まで約3ヶ月の間、公式戦22連勝という圧倒的な記録を打ち立てるなど結果は確実に残しているにも関わらずです。

この解任から“如何にレアル・マドリードが特別なクラブか”ということを伺い知ることができるのではないでしょうか。今日はレアル・マドリードの監督史を振り返り、また後任候補として正式に就任が発表されたラファエル・ベニテスがレアル・マドリードで成功する可能性を探ってみましょう。

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ここ20シーズンで最長はデル・ボスケの4シーズン

ここ20シーズンの間で最も長く監督を務めたのは現在スペイン代表監督を務めるデル・ボスケの4シーズンが最長で、次いで現在チェルシーの監督を務めるモウリーニョの3シーズンが続きます。20年間で実に16人の監督が就任と退任を繰り返している状態です。アーセナルはベンゲル監督にチームを任せて間もなく約20年になりますし、マンチェスター・Uに至ってはファーガソンが27年間もの間監督を務めていましたから、他のビッグクラブに比べて、如何に監督の交代劇が多いかが分かります。

しかもデル・ボスケは、99-03のまでの4シーズンでリーガとCLをそれぞれ2回制覇しました。退任前最後のシーズンにはリーガを制覇していましたが、この時もフロントの判断で契約を延長しませんでした。結果を残していても長期政権が約束されるわけではないのが、レアル・マドリードというクラブにおける監督の宿命なのかもしれません。

白い巨人は外国人監督を好む?

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上の表からここ20シーズンでレアル・マドリードの監督を務めたスペイン人は6人、スペイン人以外が11人と外国人監督の方が多いことが分かります。またリーガの優勝回数に関して言えば、スペイン人監督より、外国人監督の方が多いです。このデータだけを見ると「レアル・マドリードは外国人監督の方が好成績を残している」ように見えますが、恐らくレアル・マドリードほどのクラブになると監督の出身地が結果を左右することはないようです。それよりも重要なのは、監督自身がフロントやメディアに流されず、自分の方針を貫けるかどうかではないでしょうか。

スタイルを貫け!

例えばデル・ボスケは、ユベントスで司令塔としてプレーしていたジダンを左サイドハーフに起用したり、ベッカムをサイドハーフではなく中盤のセントラルの位置で起用して、銀河系初期のチームを上手くまとめることに成功していました。またモウリーニョはレアル・マドリードという特別なクラブにおいても自身が一番自信を持っている“堅守速攻“のスタイルを貫き、リーガを制覇しました。アンチェロッティに関しては”現有戦力のベストな組み合わせを見つける“ことに長けており、攻撃時は4-3-3、守備時は4-4-2という変則システムをチームに浸透させ、先に記載した数々の記録を打ち立てました。

クラブの歴史や規模、または所属する選手達のスター性からどうしても他クラブに比べて世間からの注目度が高くなりますが、その中でも監督自身のスタイルを貫けるかどうかが監督として成功するために必要な条件のようです。

ベニテスがレアル・マドリードで成功する可能性

「ベニテス監督は結果を残せるか(リーガかCLを制覇できるか)」という疑問には“YES”と答えていいのではないでしょうか。ベニテスは2000年代以降、レアル・マドリードとバルセロナ以外でリーガを制覇した数少ない監督の一人です(01-02シーズンと03-04シーズンにバレンシアCFを率いてリーガを制覇しました。ベニテス以外のリーガ優勝経験監督は99-00シーズンにデポルティボ・ラコルーニャを率いたイルレタ監督と13-14シーズンにアトレチコ・マドリードを率いたシメオネ監督のみです)。

10年以上スペインの地を離れている点がビハインドになり得ますが、リーガ独特の雰囲気は熟知していますし、何よりもベニテス自身がマドリード出身であるということから、序盤に躓くことさえなければ、フロントやサポーターの心も掴むことができるはずです。またリバプール時代にはCL制覇も経験していますから、このヨーロッパ最大のビッグトーナメントの勝ち方も理解していると言えます。

戦術面での特徴

戦術としてはリバプールを率いて以降、オーソドックスな4-2-3-1を好んでいます。リバプール時代は司令塔にジェラード、ワントップにF・トーレスを、ナポリ時代は司令塔にハムシク、ワントップにはイグアインを配置しました。これらの起用法から、司令塔にはゲームメイク力に加えて、得点力もあるプレーヤーをチョイスし、ワントップにはポストプレーも局面打開もできる万能タイプを好む傾向があります。

現在レアル・マドリードに所属している選手で考えれば、ベンゼマはワントップとして十分にその役割を担えるスペックを備えていますし、司令塔の位置にはハメス・ロドリゲスやイスコがベニテスの理想形にハマりそうです。そうなるとクリスチアーノ・ロナウドはサイドハーフで起用されることが考えられます。ここ数シーズン、左ウイングや2トップの一角など比較的ゴールに近いエリアでプレーしたことによって驚異的な得点数を叩き出していた彼が、プレーエリアが下がることによって、得点数が減ってしまうような状態に陥ると、本人にとってはフラストレーションの種になってしまうかもしれません(もちろんクリスチアーノ・ロナウドには特例措置を取る可能性も十分にありえますが)。

ベニテスのレアル・マドリード監督就任が正式発表された今、クリスチアーノ・ロナウドをどのように起用するかが注目するべきポイントになるかもしれません。

レアル・マドリードというクラブは本当に特別なクラブです。多くのクラブが目標とするリーグやCLの制覇というタイトルだけでは不十分であり、それに加えて内容面でのチームの完成度や、どれだけサポーター達に愛されるかも監督やクラブを評価する判断基準となります。無冠に終わってしまった14-15シーズンの雪辱を晴らすべく、15-16シーズンはベニテスのもとで、どのような戦いを見せてくれるのか、今から楽しみですね。

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版権: sportgraphic / 123RF 写真素材

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2 Comments

  1. 敏腕弁護士の会長ホセ・マリア・デル・ニドの改革で躍進を遂げたセビージャ | FCクロコダイル
    2015年6月22日 at 7:00 AM 返信

    […] ベニテス就任決定! レアル・マドリードの監督史を振り返る […]

  2. あの注目選手はいま・・・ハビエル・サビオラ(ヴェローナ) | FCクロコダイル
    2015年6月23日 at 10:42 AM 返信

    […] ベニテス就任決定! レアル・マドリードの監督史を振り返る […]