• 2017年 5月 24日

スポンサーはアゼルバイジャン(国家)。リーガ・エスパニョーラの胸スポンサー事情

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スポンサーはアゼルバイジャン(国家)。リーガ・エスパニョーラの胸スポンサー事情

多くのサッカークラブにとって最も重要なスポンサーといえばユニフォームの胸スポンサーです。胸に刻まれたスポンサー名は、テレビ中継はもちろんのこと、ニュースや様々な媒体での露出が見込まれ、選手と同様にチームの顔とも言える存在。トップクラブともなれば年間数十億円もの金額で契約が交わされるため、その契約は非常に重要であり、クラブの経営状況に直結すると言っても過言ではありません。

今回は日本とは比べものにならない程の規模で展開されている海外の胸スポンサー事情を、リーガ・エスパニョーラを舞台にみていきます。

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世界的にも珍しい、国が胸スポンサーをするアトレティコ・マドリード

多くのサッカークラブは胸スポンサーとして世界的な大企業の社名やロゴをプリントしていますが、リーガの名門クラブ、アトレティコ・マドリーの場合は非常に珍しく、なんと一国がスポンサーになっているのです。その国は旧ソ連「アゼルバイジャン」。トルコの隣に位置し、石油や天然ガスの産出国であり、2006年には34.5%という驚異的な経済成長を果たしたアゼルバイジャンは、近年「第二のドバイ」とも言われ注目されている国です。ではなぜそんな国がスペインのサッカークラブの胸スポンサーをしているのでしょうか。

それは、今年の6月、ヨーロッパオリンピック委員会の主催で初めて開催されることになった「ヨーロッパ競技大会」の第一回開催地がアゼルバイジャンの首都・バクーに決定したことが理由です。アゼルバイジャンは国としての知名度が低く、ヨーロッパ競技大会開催地としてイメージを払しょくするためのプロモーションの一環として、アトレティコと胸スポンサー契約を結んだのです。他国の政府によるスポンサードという珍しい事例ではありますが、常識にとらわれない発想は日本のスポーツ界でも参考になる事例といえるでしょう。

107年もの間、胸にスポンサーロゴを入れていなかったバルセロナ

一方で、ネイマールやメッシを擁するFCバルセロナは、クラブ設立の1899年から107年もの間、胸スポンサーを入れていませんでした。それはソシオ方式によるクラブ運営によるもので、胸にスポンサーロゴを入れないことが伝統になっていたのです。しかし児童福祉活動としてではありますが、2006年には初めてユニセフのロゴが入り、そして2010年には賛否両論がありながらも、カタール財団と胸スポンサー契約を結んだのです。現在はカタール国営のカタール航空のロゴが入っていますが、これはカタール財団とのスポンサー契約事項の一つとしてされています。

現在はある程度持ち直したものの、スペインは2012年に金融危機が起き、国全体として経済状況が悪化しました。その影響はサッカークラブのスポンサー事情にも波及し、多くのクラブが胸スポンサーを見つけることができない時期があり、クラブ経営に大きな影響を及ぼしました。最も大事な胸スポンサーを値下げして契約するのは、その場しのぎの対応でしかなく、中長期で考えると悪影響になりかねません。そのため、今でもバレンシアはロゴなしユニフォームで闘っています。一見するとあまり関係が少なそうなスポーツ界と経済界ですが、実は切ってもきれない存在なのです。

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版権: / 123RF 写真素材

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One Comment

  1. シャビ、バルサ退団決定! 欧州トップリーグからカタールへ移籍した名選手たち | FCクロコダイル
    2015年6月4日 at 7:20 AM 返信

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