• 2017年 3月 29日

ローマを越えてCL出場圏内へ。ラツィオ好調の理由とは

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ローマを越えてCL出場圏内へ。ラツィオ好調の理由とは

イタリアの景気の悪化などの煽りを受け、経営面や運営面などで衰退したと言われているイタリアリーグ・セリエA。UEFAのリーグランキングでもブンデスリーガに抜かれて4位に後退し、また今季のCLでもユヴェントス以外のチームは全てグループリーグで敗退してしまうなど、あまり元気が無いように見られます。

漂う停滞感の中で、一際好調なのがラツィオです。後半戦は8連勝と破竹の勢いで勝ち点を重ねており、ついには永遠の宿敵・ローマを抑えて来季CL出場権を得られる2位にまで順位が上昇しています。10年ほど前にはチームの存続すら危ぶまれたチームの好調ぶり。果たしてその要因は何なのでしょうか。

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SSラツィオ、セルジア・クラニョッティ会長と輝かしき時代

首都ローマを本拠地とするチームとして、真っ先に名前が挙がるのがASローマです。その後塵を拝するかの如く、ラツィオは長年脚光を浴びる事はありませんでした。長いセリエAの歴史の中で、スクデット獲得は伝説のFW・キナーリアを擁した1973-74シーズンの1回のみであり、一時期はセリエBとの間を行き来する時代もありました。

その様なチームに勢いを与えたのが、1992年に会長に就任したセルジア・クラニョッティです。大手食品会社であるチリオのオーナーであり、多額の資金をチームに投入する事により、FWサラス、FWヴィエリ、MFネドヴェドなどを補強するなど、チームは着実に力を付け、1999年にはUEFAカップ・ウィナーズ・カップ優勝、そして1999-00シーズンには2度目のスクデットを獲得するに至りました。

チリオの業績悪化。暗黒時代、再び

クラニョッティ会長の攻勢は続き、1998年5月にミラノ株式市場に上場します。セリエAのチームでは初の株式上場となりましたが、皮肉なことにその後のチリオの業績悪化と株式上場が仇となり、多くの負債を抱える事になりました。

結果、クラニョッティ会長は辞任し、数多くの主力選手がチームから去って行きます。ついにはチームの生え抜きであり象徴でもあったDFアレッサンドロ・ネスタをミランに売却せざるを得ない状況にまでなってしまいました。

その後、現在の会長でもあるクラウディオ・ロティートが会長に就任し、ラツィオの立て直しに尽力する事となります。とはいえ、クラブは約200億円にものぼる負債を抱え、火の車の台所事情の中、補強に積極的な投資もできず、当然ながら成績もふるわず、といった状況が続きます。未だ、約200億円にものぼる負債を毎年約10億円ずつ返済し続けているのです。

さらに、「カルチョーボリ」と呼ばれる八百長事件に関与した疑いで、勝ち点剥奪のペナルティが科されるなど、暗い話題しか挙がらない様な状況でした。

財政難がラツィオを苦しめる

この様な財政事情がありますので、補強する選手は契約満了で移籍金の掛からない選手や他チームからのレンタル移籍によるものが殆どとなりました。

財政事情が悪いという点で象徴的だったのが、2012年に日本代表・本田圭佑にラツィオへの移籍話が挙がった際でしょう。ラツィオ側は移籍金の分割払いを提示したのに対し、当時の所属先であるCSKAモスクワが一括支払に拘った為に破談となりましたが、10数億円を一括で支払う事ができない程、ラツィオの財政は深刻な状況でした。

因みに、ラツィオは今シーズンも胸スポンサーはありません。昨季などで一時的にスポンサーが付く事はありましたが、2007年以降は定着していないのです。チームにとって大きな収入源であるはずなのですが、付けない理由は何なのでしょうか…。

好調の原動力、フェリペ・アンデルソン

一時期はセリエBへの降格ラインぎりぎりまで成績を落とすシーズンもありましたが、2010年以降は中位より上の成績を残せる様になりました。

2011年にあまり待遇の良くなかったバイエルン・ミュンヘンを契約満了で退団したドイツ代表FWミノスラフ・クローゼがチームに加入し、最初のシーズンで13得点を挙げる活躍を見せ、少なからずチームに活気をもたらしました。また、2013-14シーズンにチームを離れる事となりましたが、ブラジル代表MFエルナネスも、チーム状況を改善するのに大きな役割を果たしています。2014年にインテルに移籍する際には、大きな移籍金をチームに残したという点でも、言い方はおかしいですが、チームに貢献したと言えるでしょう。

そして2014-15シーズン。後半戦は破竹の勢いで勝ち星を稼いでいますが、その原動力は、なんと言ってもフェリペ・アンデルソンでしょう。このブラジル人は2013年ににラツィオに加入しました。最初のシーズンはイタリアになじめず、また怪我の影響もありインパクトを残せませんでしたが、2014-15シーズンはまさに大車輪の動きを見せています。

彼の特徴は、鋭いドリブルと巧みなシュートセンスです。拮抗した試合でも、フェリペ・アンデルソンのお陰で勝ち点を増やせたという試合が、少なくとも7~8試合はありますので、彼の活躍でCLへの挑戦権を得られると言っても過言ではありません。今シーズン中に2018年まで契約を延長しましたが、彼を狙うビッグクラブは数多いとされています。

ピオリ監督の下、一枚岩での戦いが続く

もちろん、フェリペ・アンデルソンだけではありません。クローゼやマウリといったベテラン勢がいぶし銀の活躍を見せ(特にマウリは最近「干され気味」だったのですが、見事に復活!)、新戦力のパローロがチームを引き締め、またイタリアの水に慣れてきたビリアのコンダクトぶり等々、今季から監督に就任した若きピオリ監督の下、もともと高い能力を持った選手が自らの能力を存分に発揮できる環境が整った事が大きいと言えるでしょう。また、ケイタやオナジら次世代を担う若手の成長も見逃せません。バックアッパーとしての信頼を確実に高めています。

イタリアではおなじみであった共同保有(移籍金の半分を払い、一時期は共同で保有。満了になった時点でどちらかが買い取り)制度が2014-15シーズンから廃止になった為、今後移籍金が発生する選手の獲得は、ラツィオの様な財政難のチームには厳しくなる事が想定されますが、「10番」エデルソン(1月に負傷で離脱していますが)を筆頭に、フリートランスファーで獲得した選手が多く活躍しているもの事実であり、ラツィオのクラブ運営が軌道に乗りつつある事を証明しているとも言えるでしょう。

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アイキャッチ:WikimediaCommonsより

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6 Comments

  1. ラツィアーレ
    2015年5月3日 at 5:57 PM 返信

    少し細かいてすが、指摘させて頂きます。
    本田の移籍交渉:2014年ではなく、2011年〜2012年にかけてだったかと思います。また、10億円をキャッシュで払えない事が財政的に逼迫している象徴と仰っていますが、冬の移籍で10億円を簡単に支払えるクラブはかなり限られると思います。

    フェリペアンデルソンについて:ラツィオへの加入は2013年夏です。契約は2020年までに延長しています。

    マウリについて:彼が冷遇されていた年は無いかと思います。賭博事件で出場停止の期間はありましたが。

    エデルソンについて:加入以降負傷離脱が多く、ほとんど試合にも出れていません。

    フリーでの獲得選手:現在のスタメン級選手の中でフリーで獲得した選手はクローゼとジョルジェビッチのみで、その他の主力選手は移籍金を支払って獲得するかプリマベーラから昇格させているかです。

    財政状態について:ラツィオはセリエAの中でも数少ない黒字チームです。細かいデータはありませんが、インテルやミランの方がシーズンの赤字額、負債総額は多いはずです。

    多くなってしまいましたが、またラツィオについての記事を書いて頂けると、ラツィアーレとしてはとても喜ばしいことなので、また興味を持って頂ければと思います。

    • FC CROCODILE編集部
      2015年5月5日 at 8:21 PM 返信

      ご指摘ありがとうございます。一部修正致しました。

  2. Maud
    2016年11月14日 at 5:48 PM 返信

    Grüsse vom “Phantom”, das erstmalig am Samstagmorgen von dem westlichen Teil der Brs-uepielrtndentGemeinschaft gesichtet wurde, nachdem es schon zwei Tage mit dem östlichen Teil unterwegs war.

  3. berufsunfähigkeit vergleich stiftung warentest
    2016年11月21日 at 11:26 PM 返信

    For men like me, it’s funny looking back at all the times that women have stood me up, but it’s sad to hear that this happens to women. No man should ever ditch a woman. If they do, they’re douche bags!“Every pretty girl deserves to go to a ball” – Jim Carrey, (Yes Man, 2008)

  4. http://www./
    2016年11月25日 at 12:10 PM 返信

    Laurita:Este es un buen invento. Todos deberíamos contribuir en la medida de lo posible a ahorrar agua, reciclar, no contaminar tanto…es una cuestión de civismo, igual que no tirar basura fuera de las papeleras y ortos muchos comportamientos que no voy a nombrar porque no habría espacio suficiente…no vivimos sólos

  5. http://www./
    2016年12月30日 at 10:11 AM 返信

    Io îl susţin pe Băsescu gratis dacă vreau, în schimb am un amic postac PSD, ia 20 de lei pe zi de la PSD, 2 sticle de apă plată, o cola la doi litri, şi un bax de bere Ciuc pe săptămână.