• 2017年 9月 26日

丸岡 滿、サイ・ゴダード、木下 康介。海外ユースに挑む日本人選手達

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Jリーグ百年構想はJリーグが1996年に提唱した構想です。この構想では、地域に緑の芝で覆われた広場やスポーツ施設を作ること、フットボールを核に様々なスポーツを多角的に運営し、その全てのスポーツを様々な人々に楽しんで行える環境作りを行うこと。それを通し全ての世代の人たちがふれあえる場を提供すること。このような構想を、長いビジョンをもってJリーグが発案し発表しました。

この構想でJリーグに至っては、各クラブに下部組織を持たせ、様々な地域のクラブの援助支援を行う活動を行い、それはクラブチームだけではなく、国全体の教育機関にも反映されています。

クラブユースチームと高校のサッカー部が同じ舞台で戦う高円宮杯U-18プリンスリーグは、その活動においてどちらかに偏ることなく、全ての選手達に未来が提供されている事とも捉えられる大会でもあります。このように日本のサッカー界において、様々なアプローチからプロフットボーラーが誕生している現在、国内で経験を得てプロになり、そして海外に飛び立とうとする環境が十分に整っているといっても良いでしょう。

しかし近年、日本サッカー界における育成の地盤の高さが高水準になったことで、Jリーガーを経由せず海外でプロフットボーラーになろうとチャレンジする選手が増えてきています。今回はそのようにJリーグを経由せず海外にチャレンジする若手日本人選手達を紹介していきたいと思います。

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丸岡 滿(マルオカ ミツル/19歳/ボルシア・ドルトムントII/ドイツ)

セレッソ大阪ユースからローンでドルトムントに移籍した丸岡は各年代別の代表を経験し、その経歴からも香川真司と比較されることが多く、現地メディアやファンフォーラムからもその期待の高さが伺えます。

セレッソ大阪の育成サポート機関「ハナサカクラブ」の支援により行われた欧州遠征で、ボルシア・ドルトムントU-19との試合の活躍によりその試合を視察したユルゲン・クロップ監督の目に止まり、2014年セレッソ大阪のトップチームに昇格が内定。Jリーグでのデビューをしないまますぐにドルトムントにローンで移籍しました。

トップチームの下のカテゴリーに位置するドルトムントIIで公式戦に出場し高いパフォーマンスを維持していました。そのパフォーマンスに好印象を持ったユルゲン・クロップ監督は丸岡をトップチームに一時的に合流させ練習に参加させます。

そして丸岡はトップチームに合流して間もなく2014年8月23日に迎えたブンデスリーガ開幕戦、レバークーゼン戦でベンチ入りを果たすと9月20日に行われた第4節FSVマインツ05戦にて後半34分からボランチとして出場。約10分間の出場でしたが、臆することなくプレスをかけ、DFに囲まれボールを保持した際に魅せた個人技、そして正確なパスなど、プロデビューとしては堂々としたパフォーマンスを見せました。

当面はドルトムントIIでのプレーとなりますが、買い取りオプションでのローンの為、今後の活躍次第ではドルトムントでキャリアをスタートする可能性が大いにあります。

サイ・ゴダード(17歳/トッテナム・ホットスパーFC/イングランド)

イギリス人の父と日本人の母を持つゴダードはトッテナムユースの10番をつけてプレーしています。日本語があまり堪能ではないものの、イングランドの名門アカデミーの10番はイングランド代表ではなく、将来は日本のA代表でプレーするのが夢だと語ります。

日本でも人材豊富な攻撃的MFの中央、左右とマルチでプレーするゴダードはU-16日本代表にも選出されており、またクラブではU-19において飛び級でプレーする期待の若手です。トッテナムのアカデミーからの昇格でプロ契約できる選手は年間1人か2人と言われている狭き門で、果たしてトップチームでデビューすることができるのか。

ユース年代の日本代表での活躍と併せて期待したいところです。

木下 康介(キノシタ コウスケ/20歳/SCフライブルグ/ドイツ)

身長188cm/82kgと非常に恵まれた体格の正統派ストライカーは、横浜FCのユースに在籍中、2012年シーズンには2種登録選手(ユース所属の選手がJリーグの公式戦に出場することを認められた選手)としてトップチームに合流し練習をこなしていました。

しかし木下は2種登録選手に登録される前年にイングランドの強豪マンチェスター・シティFC(以下マンチェスター・C)に自身のビデオと履歴書を送って入団テストの招待を受けます。この招待状は、当時務めていた監督、ロベルト・マンチーニ氏直筆であり、渡航費、滞在費をマンチェスター・C側に全面負担してもらう形で2週間のトライアルを受けました。

このテストの結果、監督をはじめクラブ幹部から入団に至る勧誘を強く受け、マンチェスター・Cは英国でプロ契約が可能となる18歳の年齢まで待ち、2011年10月3日に18歳の誕生日を迎えた木下に正式に入団のオファーを出しました。

しかしマンチェスター・C選手層の厚さ、トップチームに合流できるには時間が掛かることを懸念し、同時期に熱心にオファーを出されていた、ブンデスリーガのフライブルグU-19に移籍という選択をします。

しかしドイツでの木下はU-20日本代表の試合で起こした負傷により長い期間コンディションを落とし実戦から離れなければならないという試練が待っていました。

それから2年、現在U-23のチームでプレーをする木下は徐々にコンディションを上げている最中となります。

スピードがあり足元の技術、そして何よりもストライカーとしての嗅覚を備えた大型FWは日本ではなかなか誕生しません。現在降格圏内をさまよい、得点力不足が懸念されるフライブルグのトップチームでの活躍も、コンディション次第では近い将来見られることでしょう。

欧州のトップリーグで活躍できる選手達の母数は確実に多くなってきている現状

Jリーグ百年構想により、日本のクラブユースや高校の部活、大学部活出身選手でもプロになれる門はひと昔前と比べてより広く開いています。

この結果、このようなU世代では今後同様な移籍例がますます増えて来るでしょう。

選手自身の将来は自分で決めるというメンタリティーの育成にも成功している構想で、今後日本人初のバロンドールを獲得できる選手が誕生する将来も遠くはないと、日本のフットボールファンは期待をしています。

関連記事:ドルトムントの変則的メンバー起用は成功だったのか?CLベスト16 マッチレビュー
版権: / 123RF 写真素材

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4 Comments

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    2015年8月11日 at 11:24 PM 返信

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