• 2017年 3月 23日

快進撃を続けるPSVアイントホーフェンを待ち受ける課題

(AD)                 

15508842_m

オランダ・エール・ディビジでは、アヤックスの5連覇を阻止するべく、PSVアイントホーフェンが好調です。ライバルたちが引き分けで足踏みしている間にがっちり首位をキープし2位のアヤックスとの勝ち点差はなんと8。ここ数試合はアヤックスとのリベンジマッチには1-3と完敗、フェイエノールトにも負けてしまうなど、いまいちピリっとしない状況が続いているものの、この調子で行けば2007-08年から7年も遠ざかっている優勝も見えてきます。

ここまでの結果にはクラブの指揮を取って3年目、クラブのOBであり、往年の名選手フィリップ・コクー監督も手応えを感じていることでしょう。

スポンサーリンク

若手の躍進と勝負強さ、優勝はほぼ手中に

昨年はシーズンを通して60点しか取れなかったチームが、26節時点で得点数がなんと72。昨年のチーム得点王のユルゲン・ロカディアが4点しか記録していませんが、メンフィス・デパイ、ルーク・デ・ヨングの2人の若手が大活躍。それぞれ17点、15点とリーグの得点ランキングの1位、2位を独占しています。ルーク・デ・ヨングはプレミアで失った名声を完全に取り戻しましたし、主将のジョルジニオ・ワイナルドゥムも9得点と躍動。最近のオランダでは最高のタレントと言われながら決定機を外しまくり評価を落としていただけに、こちらも嬉しい成長となっています。しかもまだ24歳。どこまで成長するか楽しみでもあります。ドレッドヘアーが印象的な選手で、レアル・マドリードなどで活躍したロイストン・ドレンテの甥でもあります。

開幕から4連勝、10試合を8勝2敗。ズウォレには負けたもののフェイエノールトやアヤックス、AZと言ったライバルにはきっちり勝ち首位にたちました。ここまで引分けた試合はたった1つしかありませんし、また2点差以上で勝った試合が勝ち試合の70%近くあるなど試合を支配して勝つ強さがあります。シーズンもあと4分の1程度残っていますが、このまま大崩れするとは考えにくく、優勝はほぼ確実ではないでしょうか。

優勝はスタート、PSVの本当の戦いは来シーズン

いいニュースばかりに聞こえますが、それは今だけの、しかも国内に限っての話。

今や風物詩となっている優秀な若手選手の移籍が今年もPSVを、そしてエール・ディビジ全体を待ち受けているのです。特にこのままPSVが独走して優勝すると、当然ビッグクラブからの注目はPSVに集中し、選手に対する引き抜きのオファーが殺到するでしょう。格好のマーケットとなってしまうわけです。

噂では既に前述の4選手の他今季スタメンの半分以上に獲得の打診や興味が伝えられているとか。彼ら主力がごっそり抜ければ来季の国内リーグやチャンピオンズリーグでの結果は今から予想されたものになってしまいます。特にチャンピオンズリーグで不甲斐ない戦いをすれば、そのままヨーロッパにおけるエール・ディビジの地位の低下に直結するだけに、絶対に避けなければなりません。

最大の補強は外部ではなく、チーム内にあり

これまでのエール・ディビジでは国内の有望な選手はPSV、アヤックス、フェイエノールトに移籍し、そこから更にビッグクラブに移籍するケースがほとんどでした。しかし近年ではトゥエンテ、AZ、ズウォレなど中堅クラブも力をつけて来たため簡単に選手が引き抜けなくなっています。またエール・ディビジのヨーロッパでの地位の低下から海外からの有望な選手のリクルーティングも苦戦しています。

そのため、選手を外部から補強することはもちろん、今いるチーム内の選手を移籍させない、というのも重要な補強戦略になってきます。エール・ディビジには若い選手が多いため、長期間在籍させても年齢による体力の衰えを心配する必要はありませんし、むしろ戦術などの連携が深まり、よりチームとしての熟成が進むことになります。選手の価値も高まりますから、一石二鳥とも言えます。

ビッククラブというステータスに莫大な移籍金、これらの誘惑に負けず、チームの強化ができるか、来季に向けたPSVの戦いは既に始まっているのです。

関連記事:AC、AS、PSV、ボルシア・・・欧州のクラブ名の意味と雑学 2014-2015年のJリーグで活躍する外国人選手比率

版権: / 123RF 写真素材

スポンサーリンク