• 2020年 4月 1日

ワールドサッカーダイジェスト2014.9.4レビュー

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ワールドサッカーダイジェスト(以下WSD)2014.9.4レビューです。

今回のWSDは「欧州主要クラブ新シーズンポテンシャル診断」と名付けて、欧州の主要チームの戦力のへかと戦術の予想を総括しています。プレシーズンマッチを踏まえての戦術予想は、現地でなければなかなか入手できない情報になっているため、こういった雑誌の一番の楽しみと言えるのではないでしょうか。また、まだ移籍期間が残っているため、発生するであろう駆け込み移籍の予測情報も充実しています。刻一刻と変化する移籍市場のため、遅くなってしまっている情報もありますが、現実とずれている予測記事を見るのも一つの楽しみです。

欧州主要クラブ新シーズンポテンシャル診断

欧州の主要チームの補強分析とプレシーズンを踏まえた戦術レポートを中心とした記事です。戦力補強の情報は、各チームのこの夏の補強の狙いやそれの達成度合いが分かりやすくまとめられています。改めて今夏の補強を振り返ると、マンチェスターシティの戦力の充実ぶりが目を引きます。逆に思ったより戦力が整っていないのが、マンチェスターユナイテッドとインテルとACミランでしょう。特にマンチェスターユナイテッドは夏の動き出しが早かったため、戦力補強に成功したイメージがありましたが、実際には必要な戦力値には至っていない様子が見られます。

戦術レポートで興味を引いたのはバイエルンミュンヘンの記事です。プレシーズンでヴァルディオラ監督が3バックを積極的に導入している目的と現状が表現されています。驚いたのは、アラバ・ハビマルティネス・ラフィーニャといったCBが本職ではない選手を主体とした3バックを実験している点です。成功を成功と思わず、さらなる完成形をマニアックなまでに追求するヴァルディオラの本懐とも言うべきチャレンジではないでしょうか。

駆け込み移籍 検証&展望

例年、移籍市場が閉まる直前には大きな移籍がいくつか発生します。強豪チームがチームに不足する戦力を補強するために大金で選手を引き抜くケースや、買い手のつかなかった余剰戦力が格安で放出されるケースなどがあります。これらの様々なケースをまとめて、さらに各チームの駆け込み補強の上手さも評価していています。

意外だったのはレアルマドリードとバイエルンが駆け込み補強で成功を掴んでいるという点です。どちらかというと腰を据えた補強が多い印象を持っていましたが、駆け込み補強も得意だったようです。

ジャンルカ・ディ・マルツィオの移籍市場ここだけの話も非常に面白い内容になっていました。今回は移籍市場の話というより、記者がどうやって情報を追いかけているのかが主でしたが、やはり現場を知る記者の書いた記事は臨場感があり興味深い内容になっています。

今期の駆け込み移籍が予想される選手で注目なのは、ディ=マリア、ビダル、ケディラ、ポドルスキ、クアドラードあたりではないでしょうか。9月1日まで移籍市場から目が離せません。

国際コーチ会議inGERMANY2014

毎年ドイツで催される指導者向けの国際会議のレポートです。ワールドカップを総括した内容で、戦術トレンドが短くしっかりとまとまっているため、是非目を通してほしい内容になっています。

上位4チームの戦略傾向をしっかり分析しているのはもちろんですが、戦術トレンドの持つ意味まで言及しているのは他の記事では見られない内容でした。戦術トレンドを追いかけてチーム作りをするのではなく、自分たちが追及していくスタイルの中にトレンドを融合していくという考え方を持つべきだという示唆が印象的でした。

今回のワールドカップで、攻撃的なサッカーというお題目に踊らされた感のある我々日本としては、痛いところをつかれたような内容になっています。3バック・カウンターサッカー・ハイプレスなどワールドカップから発生したトレンドに対して飛びつくのではなく、私たち日本がどのように向かい合っていくべきなのか、もう一度考えた上で代表チームを見ていかなければいけないのではないでしょうか。

(アイキャッチ:WORLD SOCCER DIGEST (ワールドサッカーダイジェスト) 2014年 9/4号 /日本スポーツ企画出版社)

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