• 2017年 9月 26日

久保 建英、タルハニ存哉、中井 卓大。将来の日本を背負う少年たちの挑戦

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1991年Jリーグが発足され24年。当時、日本国内のフットボールファンはこぞってお気に入りのクラブを見つけ、アイドルのような扱いを受ける選手、またサッカー=Jリーグという式図のみが存在していた時代ではないでしょうか。当時もコアなサッカーファンを除いては、主にヨーロッパのフットボールカルチャーは余り取り沙汰されず、世界のフットボール事情といえば則ちワールドカップというイメージが強かった時代です。

しかしここ20年で日本のフットボールカルチャーは進化をし続け、海外移籍が当たり前の時代に、インターネットをチェックすればいとも簡単に全世界のフットボール事情が一瞬で確認できるようなそんな時代になってきています。ヨーロッパではスポンサーの援助等を含めアジア市場を開拓すべく、サマーブレーク中のアジアツアーをはじめとした様々な活動の提供が行われ、そしてその中でもヨーロッパの豊富な資金を要するクラブはアジア各所に提携するフットボールアカデミーを作るなどして優秀な人材の育成に力を注いだりと、金銭面以外のメリットを求めるようになってきています。それに伴い、Jリーグを経由せずに海外クラブに入団するためにチャレンジをする青年や少年たちが増えてきたのはここ数年のことでしょう。そんな日本を飛び出した若きサムライに注目します。

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スペインのカンテラは3大勢力?名門クラブのカンテラ事情

スペインにおいて、フットーボールクラブの下部組織のことを「カンテラ」と言います。

このカンテラは他のヨーロッパクラブの下部組織より、自チームのトップチームへ昇格させるための意識の高さ、育成力においてスペインは群を抜いています。

そのチームのカンテラ出身者はカンテラーノの呼ばれ、スペインの社会情勢を背景にした地域特有の純血主義のサポーターから絶大な支持を受ける選手が殆どです。

特にFCバルセロナのカンテラは「ラ・マシア」と呼ばれリオネル・メッシを始めとする名選手数多く輩出してきました。

現状このスペインカンテラではFCバルセロナ。レアル・マドリード、RDCエスパニョールがリーガ・エスパニョーラのカンテラの中でも特に強く、高い育成力を保ちカンテラのBIG3と言っても過言ではありません。

そして現在この3クラブのカンテラにはそれぞれ日本人少年たちが活躍しています。見事カンテラーノと呼ばれ名選手になれるのでしょうか。

未来の日本のフットボール界を背負う少年たちをピックアップし、その現状を見てみましょう。

 久保 建英(クボ タケフサ/FCバルセロナ)

2001年6月4日生まれの13歳の久保は川崎フロンターレのU-10に所属していました。

2009年にFCバルセロナキャンプで活躍しMVPを受賞。その後、当時8歳の時にベルギーで開催されたソデクソ・ヨーロピアンカップでFCバルセロナスクール選抜の一員として出場し、同大会でもMVPを受賞しました。

この活躍によりオスカル・エルナンデス氏(カンテラコーチ)の推薦で入団テストに合格。

育成の名門中の名門のラ・マシア。13歳以下の選手はカタルーニャ自治州出身の選手でなければ契約をしないFCバルセロでは特例での入団となりました。

日本でも度々メディアに取り上げられ、2020年に開催される東京オリンピックに出場するのではないかと言われるほど知名度を含め期待されています。

現在はFIFAが定める未成年者の国際移籍に関する規定により18歳まで公式戦に出場できなくなる可能性があるとして、FCバルセロナから退団するのではないかとスペインのムンド・デポルティボ紙が報じましたが、この若く才能溢れるFWにはアーセナルやマンチェスター・C(イングランド)が獲得に興味を示していると言われています。

 タルハニ存哉(タルハニ アリヤ/RDCエスパニョール)

スペインのU-12のクラブでRDCエスパニョールはFCバルセロナと同等の育成力とチームの強さを誇っています。

そのRDCエスパニョール10番を背負うのが日本人少年のタルハニ存哉です。

2003年2月生まれの12歳の少年は2012年夏に茨城県で開催したサッカーサービスキャンプ参加し、当時キャンプのコーチを務めていたダビッド・エルナンデス氏の推薦で2013年の4月と6月にRDCエスパニョールのテストに参加。

そして6月に行われたテストでは、トライアウト兼選手として出場したMic7アンドラ大会で優勝を果たし、結果この大会の活躍を機にRDCエスパニョールのカンテラの一員として迎えいれられました。ポジションはボランチやトップ下を主として、セスク・ファブレガス(チェルシー/スペイン代表)のような空間把握能力やスペースを見つけチャンスを生み出す選手と、ダビッド・エルナンデス氏から絶賛を受けています。

 中井卓大(ナカイ タクヒロ/レアル・マドリード)

「レアル・マドリードのカンテラ所属の選手はカンテラーノになれない。」

そう提唱し2008年に辞任していったのは当時カンテラの総責任者であり、キンタデルブイトレとして1980年代後半のレアルマドリード黄金期を支えたカンテラ出身のミチェル氏でした。

それでも現にレアル・マドリードの育成には定評があり、カンテラーノにはなれず、しかし代表レベルに至った選手はファン・マタ(マンチェスター・U/スペイン代表)等をはじめ多くの名選手が過ごしてきていたことも事実です。

2003年滋賀県生まれの12歳の中井は、2012年夏に日本で初開催されたレアル・マドリード・ファンデーションキャンプに参加し、ジヌディーヌ・ジダン氏らと共に来日したカンテラのコーチの目に止まり最終テストに合格し、見事レアル・マドリードへの入団が決定しました。

中井は現在FIFAが定めている未成年者の国際移籍の条項には引っかからないとして、クラブ内でもトップ下としてプレーする公式戦に出場し続けています。

レアル・マドリードのカンテラの育成方針も変わり、カンテラーノが少なからず出現している現在。このままトップチームの一員としてクラブに残れるのかが注目されています。

 過剰な期待は禁物!?少年たちへの将来の配慮

メディアに取り上げられることで、今後の日本代表に多くの希望を抱いてしまう人は少なからずいるでしょう。

しかし10代前半の少年たちは色々な未来や分岐点が待っているに違いはありません。

元日本代表の松井大輔選手も「ユースからプロの段階へ自動的にとんとん拍子で上がっていけるものでもないし、2人もそれが保証されているというわけでは全然ない」

「久保君や中井君のことは見ていますけど、日本の希望を2人に託すのは早すぎると思います。体がどういう風に成長するか分からないからです。」と、過度な期待を現状況で抱くのには早すぎるとも言っています。

順調にキャリアを過ごし、原石がダイアモンドのように光輝く日は来るのか。

日本代表と、また東京オリンピックなどでこの三人の少年たちがピッチに立つ姿をみられる日が来るまで、暖かく見守るべきことがフットボールファンとしての在るべき姿かもしれません。

関連記事:前日本代表監督ザッケローニが残したもの セスクファブレガスは何故バルサにフィットしなかったのか

 

版権: / 123RF 写真素材

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3 Comments

  1. 賛否両論!?FIFAが定める未成年者移籍プロテクト | FCクロコダイル
    2015年3月23日 at 8:32 AM 返信

    […] 久保 建英、タルハニ存哉、中井 卓大。将来の日本を背負う少年たちの挑戦 […]

  2. ペリペリコ
    2015年8月3日 at 1:34 PM 返信

    「RDCエスパニョール」ではなく「RCDエスパニョール」ですよ