• 2018年 10月 20日

監督で見るUEFAチャンピオンズリーグ

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UEFAチャンピオンズリーグは勿論、世界一流の選手を見る機会です。しかし一度ピッチサイドに目を移せば、そこには世界一流の監督たちが辣腕をふるっています。すでに世界的な評価を確立している監督も多く存在しますが、中には発展途上の監督も存在します。今回はベスト16に残ったチームの監督に注目します。監督の置かれた状況を、安泰・危機・飛躍の3つに分類し、危機と飛躍に選んだ監督について、将来を予想します。

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来シーズンも安泰な監督

チャンピオンズリーグベスト16のチームにいるそれぞれの監督の状況を分類します。

1つ目の分類は来年度も安泰だと思われる監督です。チームから信頼を得ており、望まれる結果が得られているチームということになります。当然、今シーズンの優勝候補のチームが多く含まれます。

アンチェロッティ(レアルマドリード)、モウリーニョ(チェルシー)、グァルディオラ(バイエルン)、ルチェスク(シャフタール)、ベンゲル(アーセナル)、デマッティオ(シャルケ)パウロ=ソウザ(バーゼル)、ロペテギ(ポルト)、シメオネ(アトレティコ)、アレグッリ(ユベントス)、クロップ(ドルトムント)です。

これらの監督は全て、しかるべき結果を残している監督と言えるでしょう。優勝候補のチームで結果を残していると言えるのが、モウリーニョ、アンチェロッティ、ヴァルディオラです。この3人は今現在の世界最高の監督ですので、そもそも解任される理由がありません。アンチェロッティがこの中でも最も解任の可能性が高いですが、昨シーズンの功績を考えると、仮に無冠でも来シーズンまではレアルで指揮を取れるのではないでしょうか。

チームと密接に結びついているので、成績を問わず解任されない監督もいます。クロップ、ルチェスク、ベンゲル、シメオネがそれに当たります。チームが監督のカラーに完璧に染まっているため、他の監督を迎え入れるリスクが高く、長い間の貢献があるため首にすること自体が出来ません。本人が辞めると言わない限り、チームを率いるのではないでしょうか。

デマッティオ、パウロ=ソウザ、ロペテギは微妙なところです。本人たちの意識としてはもうワンランク上のリーグやチームで指揮を執りたいと思っていると思いますが、監督としての確固たるスタイルや躍進と言えるだけの成績を残しているわけではないため、現状維持という意味で来シーズンも同じチームを率いることになりそうです。

アレグッリはセリエAでもチャンピオンズリーグでもチームの戦力に見合った結果を残していますので、来年は継続で間違いないでしょう。

 解任の可能性がある監督の危機度

チャンピオンズリーグの決勝トーナメントに進出しているにもかかわらず解任の危機にあるということは、チームの目標はもっと高いところにあるということです。ブラン(パリサンジェルマン)、エンリケ(バルセロナ)、ペジェグリーニ(マンチェスターシティ)の3名が解任の危機にあるといえるでしょう。

この中で最も解任の可能性が高いのはペジェグリーニでしょう。マンチェスターシティというタレント集団を率いている以上、無冠は許されません。しかしプレミアリーグはすでに厳しい状態ですし、チャンピオンズリーでもバルサにホームで敗北しています。マンチェスターシティのチャンピオンズリーグ制覇という目標を考えたとき、首脳陣から見ればベジェグリーにでは無理だという判断が下される可能性は、十分にあります。

ブランの場合は後任者探しが解任の鍵になりそうです。パリサンジェルマンもチャンピオンズリーグ制覇を目標に掲げており、その意味ではブランはネームバリュー的にも実績的にも少し不足感があります。確固たる戦術スタイルを持つわけではありませんし、選手交代の判断などに疑念を投げかけられることも珍しくありません。しかしパリサンジェルマンのようなスター軍団を率いるためには、監督にもある程度以上のカリスマが求められるため、適任が居ないというのが現状です。後任が見つかれば、今期の成績によらず解任の危険性があります。

エンリケはこの中では最も可能性が低いでしょう。バルセロナは昨シーズンよりも攻撃の幅を広げており、タイトル獲得の可能性もまだ多く残しています。そしてなにより、エンリケ以上の後任が見つかりません。懸念があるとすれば、バルセロナの中で権力争いが発生している点と、主力との確執が伝えられている事でしょう。とはいえ、結果が出ている現状を考えると、エンリケ解任に踏み切るだけの状況は整わないのではないかと思われます。無冠に終わり、メッシなど主力選手との確執が再び表面化した場合にのみ、解任されると思われます。

 ステップアップしそうな監督とその移籍先

ステップアップしそうなのは、ロジャー=シュミット(レバークーゼン)、レオナルド=ジャルディン(モナコ)です。

両者ともに手腕を発揮し、チャンピオンズリーグで好成績を収めています。リーグ戦ではどちらも苦戦が続いていますが、リーグ内で戦力が高いチームというわけではないので、その部分は大きな障害にはならないでしょう。

特にロジャー=シュミットは攻守に特徴のあるチームを作っており、ステップアップに期待がかかります。レバークーゼンでは堅守を軸としながらも、攻撃でも少人数で密集を作ってゾーンディフェンスを突破するという独自の戦術や、トリックプレーを含めたセットプレーを見せるなど、監督としての幅の広さを見せています。少人数の密集を作って突破するという攻撃戦術は、マンチェスターシティのペジェグリーニに影響を受けたのではないかと思いますが、ペジェグリーニの状況を考えるとひょっとすると来シーズンのマンチェスターシティでロジャー=シュミットが指揮を執っていることも考えられるかもしれません。戦術の類似性を考えると、選手の特性的にもマッチする可能性が高いからです。また、監督と合わせて中心選手のチャルハノールを引き抜くことも考えられます。他にはトッテナムも面白いかもしれません。

レオナルド=ジャルディンは若手を育てる戦術家という性質を考えると、来シーズンまでモナコに留まる可能性は低くありません。しかしモナコのチャンピオンズリーグでの活躍次第ではビッグクラブが放っておかないでしょう。

とはいえ、守備的なその戦術スタイルを考えると、メガクラブよりはセリエAのチームから声がかかりそうです。ACミランなどは喉から手が出るほど欲しいでしょうが、違約金を含めた費用的な問題があります。そう考えるとASローマは今シーズンのスクテッドが厳しくなっている事と合わせても、監督交代があるかもしれません。またプレミアリーグの中位・下位のチームから大きなオファーが届く可能性もあります。

この2人については来シーズンの去就に、大いに注目したいと思います。

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2 Comments

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    2015年3月31日 at 9:07 AM 返信

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  2. クロップの次は・・・「監督大移動」の予感 | FCクロコダイル
    2015年5月18日 at 10:02 AM 返信

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